Bリーグが注力する社会的責任活動「B.LEAGUE Hope(B.Hope)」 水戸にて「そなえてバスケsupported by日本郵便」を実施
オールスター出場選手も参加して水戸で「B.Hope」の活動が行われた 【写真:永塚和志】
3年振りの開催となった「ドットエスティ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO」
最終日の本戦はB.BLACKがB.WHITEを127-123で破り、B.BLACKの篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)がMVPを受賞して幕を閉じた。本戦以外でも、リーグで活躍するアジア特別枠選手と日本人の若手選手による「B.LEAGUE ASIA RISING STAR GAME」や、Bリーグのユースチームに所属する将来有望な選手たちによる「B.LEAGUE U18 ALL-STAR GAME」、またトップ選手参加の各種スキルコンテストなど様々な催しが用意され、ファンの一時的な声出し応援が許可されたことも手伝って、盛り上がりを見せた。
Bリーグオールスターでは毎回、バスケットボールを通じた社会的責任活動の「B.Hope」関連のイベントも開催されている。2017年に立ち上がった同活動では、リーグやクラブが開催地域の課題に対して、障がいや貧困に向き合う子供や家族への支援、復興支援、循環型経済の形成といったテーマのもとにさまざまな取り組みを行っている。
オールスターゲームでもこれまで各種のイベントが行われてきたが、今回の水戸開催でも「B.Hope ACTION」と称した、以下のような取り組みが実施された。
B.Hopeの様々な活動
「プロチャレ!(プログラミングチャレンジ)supported by 富士通」は、富士通グループが展開する子供向けプログラミングスクールのノウハウとビジュアルプログラミング言語「スクラッチ」を用いたもの。バスケットボールや応援をテーマとした作品を全国の小学校3年生から6年生より2022年11月上旬から約1か月間募集し、入賞作品はオールスター会場で表彰されている。
「コンディショニングプログラムsupported by大塚製薬」は、少子化や新型コロナウイルス感染拡大による茨城県の競技者減少や健康管理へ目を向けたもの。水戸市内の中学校バスケ部の子どもたちがプロのコーチからアスリートとして重要なコンディショニングを学ぶためのWEB授業を受け、WEB授業で学んだことを参考に、約1か月間のセルフコディショニングを実施。初日の13日に水戸市内でセルフコンディショニング成果発表と、茨城ロボッツユースコーチの遥天翼氏、オールスター出場のベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)、熊谷航(信州ブレイブウォリアーズ)の指導の下、バスケットボールクリニックも実施した。
バスケットボールを通じて防災への理解を深めるプログラムも
参加したのはロボッツユース、スクール所属の小学5年生から中学3年生の約25名。大半が東日本大震災を経験していない、もしくは当時はまだ幼く記憶がおぼろげな年代だ。子どもたちはまず、映像を見ながらの講話で、茨城県内での同震災の被害の大きさを学んだ。
その後、子どもたちは参加選手の篠山と辻直人(広島ドラゴンフライズ)とともに「防災において大事なこと」と「バスケの楽しさ」が融合したアクションを通じて「備える人」「動ける人」「助ける人」を育てることを目的とした「ディフェンス・アクション(防災バスケ)」に取り組んだ。
今回、子どもたちが2選手と体験したディフェンスアクションは「BOSAI 3POINT」と「FAST SHOT」。「BOSAI 3POINT」はチームで3つのボールを集め自ら身を守る「自助」、地域住民やボランティアなどと連携する「共助」、国や地方公共団体による「公助」についての理解を深めた。