Bリーグ公認アナリスト・佐々木クリスが3年ぶりに開催のオールスターを解説 「普段見られないプレーを楽しんでください」

Bリーグオールスターゲームが3年ぶりに開催される 【©B.LEAGUE】

 2年連続で開催中止を余儀なくされたBリーグオールスターゲームが帰ってくる。舞台は、2021年の開催地に決定していた茨城県水戸市。1月13日、14日の2日間にわたって開催される「ドットエスティ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO」では、国内のスター選手たちによる夢の共演に加え、2つのイベントが初開催。アジア特別枠の選手と期待の若手が顔を合わせる「B.LEAGUE ASIA RISING STAR GAME」と、将来の日本を背負うホープたちが集う「B.LEAGUE U18 ALL-STAR GAME」だ。今回、アダストリアみとアリーナで行われる過去最大規模の祭典を前に、Bリーグ公認アナリストの佐々木クリス氏に話を伺い、Bリーグオールスターの見どころをうかがった。

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声出しが一部解禁になるだけに、BGM代わりにファンの声を聞きたい

――Bリーグオールスターが3年ぶりに開催されます。普段の真剣勝負とは違った同イベントの見どころを教えてください。

佐々木 まずは、日頃からBリーグを応援するファンの方が選んだ選手たちが一堂に会するということです。「ファン投票」「On Fire投票 byバスケットLIVE」「SNS投票」で直接選出された選手はもちろん、「B.LEAGUE推薦」もみなさんの票が集まったクラブの中で、人気の高かった選手が選ばれるルールですので、「ファンの方が今、一番見たい2チーム」ということを理解して存分に楽しんでいただきたいです。

――エンターテインメント性に関してはいかがでしょうか?

佐々木 個人的にはシーズン中には見ることができない選手の組み合わせやコンビネーションが一番のエンターテインメントではないかなと思っています。Bリーグオールスター史上、皆さんが特に印象に残っているのは2017年に富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)がジャスティン・バーレル(現・仙台89ERS)に抱き上げられてのダンクシュートかなと思いますけど、レギュラーシーズンであのようなプレーはできないですし、でもオールスターではそういったことも成立する。普段はライバル関係で競い合っている選手たちが、コート上で仲睦まじい姿を見せてくれる点もエンターテインメントだと思います。

――NBAオールスターゲームでのファンの盛り上がり方を教えてください。

佐々木 NBAでも長らく真剣勝負の要素が失われてしまったことが嘆かれていました。しかし、2020年からはより選手たちの競争心を煽るために、第4クォーターで「最終目標得点(ファイナル・ターゲット・スコア)」が設定され、先に到達したチームが勝利するフォーマットが採用されています。そういった意味では、この先、ファンの皆さんから真剣勝負が見たいという声が増えれば、Bリーグオールスターもテコ入れが必要なのではと感じています。今回も、願わくば接戦で最終クォーターに入って、選手たちの負けず嫌いのスイッチをオンにするような展開になってほしいですね。

――メインイベントの「B.LEAGUE ALL‐STAR GAME」で注目している選手は?

佐々木 個人的には初出場の選手たちのパフォーマンスが気になります。オールスターというお祭り感のある雰囲気に遠慮してしまって爪痕を残せない選手もいるので、初出場の選手にはいい意味で“空気を読まない”でほしいです。河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)は過去最多得票でB.BLACKのキャプテンにもなっているので、当然注目度は高いですよね。

――今回は一時的な声出し応援も解禁されます。

佐々木 そうですね。河村選手が持ち前のスピードでコートを駆け上がったときや、レーザービームのようなパスが飛び出したときにどんな歓声が上がるのかも楽しみです。僕としてはそういった歓声も大事にしたいので、BGMを流さずに無音でも面白いのではないかなと思っています。それが演出になりますし、もしかしたらテレビ画面を通じても確実に伝わる最大のエンターテインメントかもしれないですね。ファンと選手が織りなすシナジーに期待しています。

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著者プロフィール

日本バスケを盛り上げよう! 2016年に生まれたプロバスケットボールリーグ、「Bリーグ」と時を同じくして立ち上がった、日本バスケの魅力を伝えるバスケットボール専門サイト。男女日本代表、NBA、高校バスケもアツくフォローしています。

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