選手権スターが選ぶ同世代ベストイレブン【北嶋秀朗編】「俊輔はオレらの世代の出世頭。大野は天才過ぎ」
「普通に考えれば(自分も)入ってしまうので」と北嶋。あえて自分抜きの同世代ベストイレブンをセレクト 【土屋雅史】
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オーラと雰囲気があって凄かった
奈良育英高の守護神として選手権ベスト4進出に貢献した楢﨑。横浜Fでもすぐにレギュラーの座を掴んだ 【写真:岡沢克郎/アフロ】
楢﨑正剛
(奈良育英高→横浜フリューゲルスなど/76年4月15日)
GKはナラさんです。1年生の準決勝で、初の国立で対戦したGKで、「こんな人からゴール取れないだろ」って思ったんです。変なカンフーキックみたいなシュートで点は取ったんですけど(笑)、対峙したときやゴールに立つ姿を見たときにとにかくオーラや雰囲気があって、もう「絶対入らない」って一発で実感しました。
あんな感覚は初めてでしたね。そのあとにプロに行くって聞いて、「すぐに試合に出るだろうな」って。それはワールドカップにも出場しますよ。あの雰囲気は凄かったなあ。
DF
佐原秀樹
(桐光学園高→川崎フロンターレなど/78年5月15日)
佐原には新チームになって初めての練習試合でも、夏にやった試合でも完璧に抑えられていて、最後の選手権決勝だけ点を取れたんですよ。たぶんアイツの背中を取ったのかなあ。それは嬉しかったですね。
DFとして兼ね備えているものがたくさんあるので、常に駆け引きに負けている感じがして、いろいろな手を使って試したんですけど、掌で踊らされている感じでしたし、良い意味での“殺気”があるんですよ。そういう部分も含めて佐原は良いDFでしたね。
DF
城定信次
(市立船橋高→浦和レッズなど/77年8月28日)
市船の先輩です。スピードもありますし、カバーも上手くて、パスも上手くて、サイドバックとしての能力もメチャメチャ高いですし、センターバックでもスーパーでした。
特に城定さんが左サイドバックのときは、中にカットインして右足にボールを置いたら、僕との関係性で「ここに球が出てくる」みたいなホットラインがあったんですよ。それで何回も相手のラインを打ち破っていたので、そのタイミングでできる人をプロになってからもいっぱい探してしまいました。そういう感覚ってなかなか分かってもらえないんですよね。城定さんも凄かったです。
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