琉球のジャック・クーリーが11月度の月間MVP受賞…ゴール下で躍動、5試合すべてでダブルダブル
“ぽすくま”とともにインタビューに応じるジャック・クーリー選手 【提供:琉球ゴールデンキングス】
31歳のクーリーは206センチ・112キロのセンター。NBAでのプレー経験があり、2019年に琉球でBリーグのキャリアをスタートさせた。チームが4勝1敗の成績を残した11月の5試合は、すべての試合でダブルダブルを達成。1試合平均22.2得点13.6リバウンド1.4アシスト1.8スティール1.2ブロックに加え、フィールドゴール成功率63.8パーセントと攻守両面で躍動した。
チームの大黒柱として琉球を支える一方、コートを出れば南国の地で家族とともに順風満帆な生活を送っているという。今回のインタビューではコート内外の話を聞いた。
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「今後もハードかつスマートにプレーすることを続けていきたい」
(11月の後半に)試合数が多い月でしたが、そのなかでチームとしても、個人としてもいい結果を出せたと思います。
――チームは4勝1敗。クーリー選手自身も全試合でダブルダブルを達成しました。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズなど非常に強い相手と対戦する機会がありました。そのなかでリバウンドやフリースローなど自分のパフォーマンスには満足しています。
――滋賀レイクス、島根スサノオマジック、名古屋Dとの5試合でした。印象に残っている試合はありますか?
自分としては(11月26日の)島根戦が一番印象に残っています。オーバータイムまでもつれ込みましたけど、自分だけではなく、チーム全員がハードにプレーしていました。勝利できた点も含めて、島根戦が一番印象に残っています。
――10月度の月間MVPはその島根で活躍するペリン・ビュフォード選手でした。彼のプレーについてどのように感じていますか?
島根でのキープレーヤーだと思います。スキルや身体能力という点でも非常に優れた選手です。
――クーリー選手が選ぶ11月に最も活躍したチームメートは?
誰か1人を選ぶのは難しいですね。チームとして桶谷(大)ヘッドコーチがとてもいい戦術を考えてくれて、そのなかで例えば(ジョシュ)ダンカン選手や小野寺(祥太)選手などが活躍していましたが、チームとして戦っていくのがキングスのスタイルです。1人を選ぶことはできませんけど、全員に(MVPを)あげたいくらい、全員が活躍していた1カ月だったと思います。
――ファイナルまで進出した昨シーズンと比較し、チームとしてどのような部分が変化していますか?
ダンカン選手、松脇(圭志)選手という有力な選手が加入したことがまずは一つのファクターだと思っています。そのなかで桶谷HCと選手が密になって戦えていることがもう一つの点として挙げられます。
――クーリー選手から見て桶谷HCはどんな指揮官ですか?
非常にスマートで、バスケIQの高いHCだと思っています。いろいろな特徴を持った選手がいますけど、それぞれの特徴を理解して、戦術を組み立てるという点に優れたHCです。
――西地区は琉球のほか、名古屋D、島根、広島ドラゴンフライズも好成績を残しています。西地区についてどのような印象を持っていますか?
名前を挙げていただいたチームは非常に強力だと思っています。リーグ全体として非常に競争が激しく、西地区では高い勝率を収めているチームが多くあります。そういった環境でプレーできるのはすごくうれしいです。強力なチームがいるなかでも優勝することが自分たちの目標なので、そこに向けて頑張っていきたいと思っています。
――クーリー選手はリバウンドとフックシュートが強みだと思います。自分自身はどのように捉えていますか?
自分自身もリバウンドが一番の長所だと思っていて、リバウンドでチームに貢献できると思っています。スタッツという点でも今シーズンはなるべく上位に食い込みたいですね。
――リバウンドで意識していることは?
試合中に「今日は何個取ろう」と数えるようなことはしていません。試合が終わった時、結果を見てみたら「こんなに取っていた」というのが自分のスタイルです。いかにハードにプレーするのかを考えています。
――琉球は遠方へのアウェイゲームが多いチームです。生活面において、自分自身で心掛けていることはありますか?
琉球というチームである以上、毎回、飛行機を使ってアウェイゲームに行かなければいけないなど、遠征で非常に体力を使います。そのなかで水風呂に入ったり、水を多く飲むなど食生活の部分。あとはケア。キングスのトレーナーは非常に優れているので、彼らにケアしてもらうなどいろいろなことに気をつけています。
――Bリーグ全体で、リバウンドなどプレー面でライバルだと思っている選手はいますか?
誰か1人を挙げるのは難しいですけど、リバウンド面という意味で千葉ジェッツの(ジョン)ムーニー選手のことをライバルだと思っています。同じ(ノートルダム)大学出身ということもあります。そういった意味でリバウンドでは彼に負けたくないですね。
――琉球に加入して4シーズン目です。チームの特徴についてどのように感じていますか?
チームの伝統として、ハードかつスマートにプレーする印象を持っています。チームの伝統を築き上げていくことが、昨シーズンのようなチャンピオンシップでのいい結果につながっていくと思います。今後もハードかつスマートにプレーすることを続けていきたいです。
――オールスターのメンバーにも選出されました。一緒にプレーするのが楽しみな選手は?
アルバルク東京のセバスチャン・サイズ選手です。リバウンドで争うことが多いので、普通なら一緒にスタートから出ることはないと思います。今回は一緒にスタートで出場できるので、そういった点を楽しみながらプレーしたいです。
――チームメートになった河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)選手や藤井祐眞(川崎ブレイブサンダース)選手は日本を代表するポイントガードです。ガード陣とのプレーについては?
非常に優れた選手たちです。そのなかでも横浜の河村選手。いつもハイライトで見ていますが、非常に素晴らしいプレーを見せています。そういったガードの選手たちと一緒にプレーできるのは楽しみですね。