フィリップ・トルシエがW杯の日本代表を○×予想 ベスト8へカギとなる選手は?
日本はグループリーグ初戦でドイツに勝つと予想するトルシエ氏。遠藤などブンデスリーガ経験者が数多くいることも、当然ながらその根拠の1つだ 【写真:アフロ】
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グループリーグ初戦でドイツに勝つ
──日本代表はグループリーグ初戦で、過去4度の優勝(西ドイツ時代を含む)を誇るドイツとぶつかります。率直に、日本は勝てますか?
トルシエ はい。W杯における日本サッカー史上最高の勝利が、いきなり初戦でもたらされると私は思っています。理由は主に3つ。まず開幕戦ということで、よりプレッシャーを感じるのはドイツの方だと考えるからです。「失うものがない」という言葉は少し軽く聞こえるかもしれませんが、日本はチャレンジャーとしてドイツに向かっていけます。
2つ目の理由は、ドイツは確かに強豪国ですが、彼らのサッカーは非常に分かりやすく、予測不能なプレーはほとんどないということです。ドイツの強みであるパワープレー(フィジカル的な強さを生かしたプレー)を止められるかどうかはわかりません。しかし、どういったパワープレーを仕掛けてくるかは予測がつきます。特にセットプレーは危険で、そこは11人全員で歯を食いしばって対抗しなくてはなりませんが、それに関してもだいたいは読めます。
日本のシステムは4-3-3ではなく4-2-3-1
──森保監督はアジア最終予選の途中で取り入れて機能した4-3-3から、予選後は以前の4-2-3-1へシステムを戻しました。本大会でもこのシステムで戦うべきでしょうか?
トルシエ この質問の回答は「△」とさせてください。というのも4-2-3-1と4-3-3は大した違いではないと思うからです。4-2-3-1の場合でも、伊東純也や南野拓実といったサイドの選手は高い位置に張っていて、ほぼ3トップになっています。
さらにアンカーが1枚か2枚かの違いについても、今の日本代表はサイドバックが積極的に上がっていくシステムではなく、遠藤航など中盤センターの選手が推進力を持ってボールを持ち運んで崩していくケースが多い。つまり4-2-3-1の「2」は守備専業ではなく、どちらか1人は攻撃にも参加する。そうなると、これはもう実質4-3-3と変わらないわけです。しかもシステムが変わっても、メンバーはほぼ変わらない。要するに、システム自体は大した問題ではないということです。
2列目に久保、三笘、堂安の東京五輪組が並ぶ
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