[連載小説]I’m BLUE -蒼きクレド- 第25話「碧と蒼をひとつに」
日本代表の最大の弱点とは何か?
新世代と旧世代が力を合わせ、衝突の中から真の「ジパングウェイ」を見いだす。
木崎伸也によるサッカー日本代表のフィクション小説。イラストは人気サッカー漫画『GIANT KILLING』のツジトモが描き下ろし。
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日本サッカー連盟「未来フィールド」のカンファレンスルームに、現日本代表選手23人だけでなく、引退した上原丈一、松森虎、今関隆史ら代表OBたちが集結している。
一宮光が冗談まじりに小声でつぶやいた。
「すげぇメンツ。いわばオールスターミーティングだ」
今回、号令をかけたのは代表OBであり、現代表監督でもある秋山大だった。
「日本代表の過去と現在を線でつなぎ、日本代表の未来に向けて行動規範をつくろう」
そう呼びかけたところ、OB約20人が合宿地の海浜幕張に駆けつけたのである。日本代表史上初めての試みだ。
【(C)ツジトモ】
出場停止処分中の加藤慈英と松森玲王も参加を許された。2人はまだわだかまりが解けていないのだろう。離れて座っている。
秋山が演台につき、開幕を宣言した。
「これまで日本代表は、選手が入れ替わるたびに、キャプテンが入れ替わるたびに、チームのカルチャーがリセットされ、そのつどそれをつくり直してきました」
選手たちはジャージだが、秋山はスーツを着ている。監督としてOBとして正装すべきと考えたのだろう。
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