[連載小説]I’m BLUE -蒼きクレド- 第24話「日本代表最大の弱点」
日本代表の最大の弱点とは何か?
新世代と旧世代が力を合わせ、衝突の中から真の「ジパングウェイ」を見いだす。
木崎伸也によるサッカー日本代表のフィクション小説。イラストは人気サッカー漫画『GIANT KILLING』のツジトモが描き下ろし。
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【(C)ツジトモ】
「決着はあれでつけないか?」
力勝負とヘディング勝負ではまったく異なる。丈一が頭の中で勝算を計算していると、虎が前者を選んだ。
「腕相撲で決着をつけよう。俺がレフリーをつとめる」
秋山がフフフと笑ってスツールに腰をかけた。
「相変わらず、虎さんは強引ですね。勘違いしないでください。決着をつけるも何も、僕はそもそも相手にしてないですから。ジョーさんが絡んできただけで」
秋山はグラスを手に持ち、炭酸水を一口飲んだ。
すると突然、虎が両拳を握り締め、「熱さが足りねー!」と叫び声をあげた。
「秋山、そういうところだよ。お前がリーダーになりきれないのは。冷静さだけじゃ人はついてこない。ここは逃げるところじゃない」
秋山はネクタイを緩め、ジャケットを脱いだ。
「ずるい言い方しますね。いいでしょう。今日は虎さんにつき合いますよ。で、腕相撲すればいいんですか? さっさとやりましょう。明日練習があるんでね」
店内の室温が急に上がる。
虎も革ジャンを脱いだ。
「まあ、焦るな。せっかくマンチェスターから来たんだ。楽しませてくれ。ジョー、さっき『ピッチ外の戦術』がないと言ったな。どういう意味か説明してくれ」
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