連載:WBCに挑む侍ジャパンのベストオーダーは?

ファンが選ぶ! WBC・侍ジャパンの守護神は? 東京五輪の胴上げ投手にWBCでも期待が集まる

前田恵
 11月の強化試合「侍ジャパンシリーズ2022」前、栗山英樹監督は様々なインタビューで終盤を任せる投手選出の難しさを語った。もちろん、理想は絶対的な抑えがいること。しかし球数制限のあるWBCでは、「3、4人で終盤3イニングを回す」作戦まで考えているという。強化試合のメンバーのうち、所属チームで抑えを務める投手は大勢(巨人)のみだったが、本戦では誰がその大役を担うのか。まずは、ファンの選んだ守護神候補を見ていこう。

ファンが選ぶ! WBCベストメンバーポジション別ランキング 抑え投手編

1位:栗林 良吏(広島)    得票率 25.83%
2位:大勢(巨人)       得票率 21.83%
3位:山﨑 康晃(DeNA)    得票率 13.55%
4位:松井 裕樹(楽天)    得票率 12.99%
5位:千賀 滉大(ソフトバンク)得票率 11.33%
6位:伊藤 大海(日本ハム)  得票率 5.18%
7位:平野 佳寿(オリックス) 得票率 1.41%
8位:阿部 翔太(オリックス) 得票率 1.29%
9位:岩崎 優(阪神)     得票率 0.88%
10位:増田 達至(西武)    得票率 0.69%

セ・リーグの若き守護神2人が1、2位

2年目の栗林良吏(左上)、1年目の大勢(巨人)の若さと勢いにファンは期待している 【写真は共同】

上位5人で、票が割れた。

 得票率25.83%で1位に選ばれたのは、栗林良吏(広島)。東京2020五輪では侍ジャパンの守護神として全5試合に登板、胴上げ投手にも輝いた。プロ2年目の今季は48試合に登板し、31セーブを記録している。その活躍ぶりを、他球団ファンが最大級に賛辞したコメントが、こちら――「オリンピックでの見事な抑えっぷり、シーズン中、栗林が出てくると絶望的な気持ちになったセ・リーグファンの気持ち。。笑」(以下、「カギカッコ」内はファンのコメント)――ほかにも「失敗しない男」「Theストッパー」と、いくつもの称号が推薦理由に並んだ。

 強化試合に選出された大勢は、栗林に僅差の得票率21.83%で2位だった。ルーキーイヤーの今季、新人最多タイ記録となる37セーブを挙げ、堂々の侍ジャパン入り。強化試合の初戦、日本ハムを相手に1回無安打無失点で締め、代表デビューを飾った。「サイドスローから動くストレートを投げられる。これからの成長につながる期待値も込めて選択した」と適正を推すと同時に、「若さと勢い」に期待を込める声も多かった。

3位、4位にはストッパー経験豊富な2人がランクイン

山﨑康晃(左)、松井裕樹ともに国際大会での実績は十分だ 【写真は共同】

 3位は得票率13.55%で、山﨑康晃(横浜DeNA)。WBSCプレミア12に二度(2015年、19年)、昨年は東京2020五輪出場など、国際大会経験豊富なクロ―ザーだ。17年の第4回大会では本選出場はならなかったWBCに、今回は「日本の守護神」として選ばれるか。「コントロールが良くて球が速くてカッコイイし、信用できるから」というファンの一途な想いに応えてほしいところだ。

 今季32セーブで、二度目の最多セーブ投手のタイトルを獲得した松井裕樹(東北楽天)は、得票率12.99%の4位。自身五度目のシーズン30セーブは、パ・リーグ史上初の記録でもある。「個人的に好きなピッチャー。力強いストレート、大きな変化のスライダー、緩急の大きいチェンジアップで強打者を三振にとる姿がかっこいい!」との熱いコメントが、選者イチ押し。

プロ初セーブを挙げた伊藤大海の起用も面白い

5位、6位には普段は先発の2人が選ばれた。伊藤大海は9月にプロ初セーブを記録したばかり 【【写真は共同】】

 5位には得票率11.33%で、先発投手部門4位の千賀滉大(福岡ソフトバンク)が選ばれた。「どのポジションでもいけるピッチャー」「あの速球と落差の大きいフォークは、1イニングでは絶対に打たれない」と、国際大会ならではのクロ―ザー起用を願う票が。

 ちなみに6位の伊藤大海(北海道日本ハム=得票率5.18%)も千賀同様、シーズン中は先発ローテーションの一角として活躍した投手。ただ、こちらはBIGBOSS(新庄剛志監督)がクローザーとしての“適性テスト”をシーズン終盤に行なった経緯もあり、「抑えで投げたとき、打たれる気がしなかった」「クロ―ザーができるメンタルの持ち主!」と、“待望論”が続出した。「ロマンがあるから」――そこまで推されると、なるほど見たくなる。

<企画構成:スリーライト>
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著者プロフィール

1963年、兵庫県神戸市生まれ。上智大学在学中の85、86年、川崎球場でグラウンドガールを務める。卒業後、ベースボール・マガジン社で野球誌編集記者。91年シーズン限りで退社し、フリーライターに。野球、サッカーなど各種スポーツのほか、旅行、教育、犬関係も執筆。著書に『母たちのプロ野球』(中央公論新社)、『野球酒場』(ベースボール・マガジン社)ほか。編集協力に野村克也著『野村克也からの手紙』(ベースボール・マガジン社)ほか。豪州プロ野球リーグABLの取材歴は20年を超え、昨季よりABL公認でABL Japan公式サイト(http://abl-japan.com)を運営中。

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