元プロ審判の家本政明と坂井遼太郎が語る 「テクノロジー導入の是非とお金の話」【特別対談】
ともにルールブックを手にして写真に納まる家本氏(左)と坂井氏(右)。引退からまだ間もない2人が、プロ審判の知られざる実態を明かしてくれた 【スポーツナビ】
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知りたいのは「その時、何を見たのか」
家本政明(以下、家本) テクノロジーの導入をプラスかマイナスかで言えば、基本的にはプラスの側面が大きいと思っています。ただ、ゴールかどうか、PKかどうかなど明白な4つのシーンにしか介入できないなど、現状その役割は制限されていますよね。最終決定権は主審にあるというのを大前提にしていて、人間だから間違いもする、だから主審が下した判定には文句を言うなよと。
しかし映像で見ても、人によってその見え方、捉え方は違うわけじゃないですか。Aさんから見ると退場でも、Bさんは違うよっていうシーンが必ず出てくる。そうなった時に、誰が主審かによってゲームが全然変わってきちゃうんです。テクノロジーが入った今もなお、トラブルが絶えない理由はそこにあります。
──たしかに、ジャッジに関するトラブルがなくなったわけではありません。
家本 出たか出ていないか、入ったか入っていないかという0か1かで話が成立するシンプルな局面と、これは反則なのか、退場になるのかといった1から10までグラデーションがかかっているような局面では、当然判断の難易度も変わってくる。そのあたりを整理できていないままVARを運用しているから、逆にレフェリーが困るケースが出てくるんです。
──改善すべき点は多いと?
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