青木真也が「メイウェザーvs.朝倉未来」を展望 「俺なりの表現で言うと“お座敷ボクシング”」
メイウェザーvs.朝倉未来に対し、青木真也が歯に衣着せぬ発言を連発 【高崎計三】
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メイウェザーvs.朝倉未来は“時代”を感じさせるカード
うーん……時代だなと思いましたね。簡単に言うと、YouTube企画なんですよ。けっこう前からこの流れは来ていて、ベン・アスクレンやタイロン・ウッドリーといったUFCファイターたちがYouTuberのジェイク・ポールにボクシングマッチでやられたりしてるじゃないですか。だから『ああ、こっちでもやるのね。でも長くは続かないよね』と思って見ていました。
──実現が待たれていたドリームマッチというのとも違いますからね。
そうなんですよ。でもこれをやり始めると業界自体が廃れていくので、僕自身はすごく慎重に、警戒しています。これって消費されていくものだし、アスクレンのその後の立ち振る舞いとか見ていても、消費スピードがものすごく速いんですよ。彼なんかはレスリング・アカデミーっていう生活の基盤があるから、瞬間のお金をもらっとくか、っていうスタンスなんです。だから自分の芸事を割り切れるのかもしれないけど、芸事にこだわってやっている人間はやっちゃダメだよね。すごくリスクがあるから。
──それでいくと、朝倉未来選手は……。
朝倉未来は、格闘技に対するこだわりとか、物事に対するこだわりとか解像度みたいなものは持っていないから、利があることとか跳ねることは照れなくやれますよね。その点ではすごく強さを持っている。
──必ずしも格闘技一本で成功しようとは思っていないが、何かを成功させる力はある、みたいな。
そうそう。皇治もそうだけど、格闘技を“手段”として捉えている世代なのかな。YouTubeだったりとか、『俺だったらやらねえな』ということをやりますよね。そこに対する照れとかがないのはすげえなと思いますけど。良くも悪くも、経済的なものに対する欲があるんだろうね。俺なんかは、ある程度あれば『もういいや』と思うんですよ。それだけ確保できたら、あとは徹底的に自分のやりたいことをやるという方に舵(かじ)を切るんだけど、彼らはそこでさらなる欲求があるってことですよね。
──青木選手の場合は、格闘技で満足のいく結果が残せればそれでいいということですよね。
青木真也は、格闘家として何かを作ることが、“目的”なんですよ。格闘家でいること自体が“目的”で、その“目的”が果たせるだけのお金があればいいし、もしなければ誰かが出すだろうと思っているんです。でも彼らにとっては格闘家でいることは“手段”だから、そこの強さがありますよね。ただ、この流れは長く続かないだろうから、どうだろうねという。
──逆にメイウェザーの場合は、大金持ちの余技なんですかね?
対立ち技におけるMMAファイターの戦い方とは?
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