村上宗隆の影に隠れた“5ツール選手”の貢献度 「直球への強さ」がヤクルト打線を象徴する
セイバーメトリクスの観点から、今季のヤクルト打線の破壊力をどのように分析できるのだろうか? 【写真は共同】
2020年まで2年連続で最下位だったチームが、突如変貌を遂げたのが昨季。不動の4番・村上宗隆内野手の存在はこの上なく大きいが、チーム全体の底上げが図られているのも間違いない。ツバメ軍団はなぜ強くなったのか、データで探る。まずは「攻撃編」。セイバーメトリクスの観点からプロ野球のデータを分析する「DELTA(デルタ)」のアナリスト・大南淳氏の協力を得て検証した。(数値は8月31日時点)
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村上が「かなりの割合」も…成熟した打線
村上の存在がOPSの数字を引き上げているのは間違いないが… 【写真は共同】
ただ、昨季の王者はこのままズルズルといかない。8月26日から行われた横浜DeNAとの“天王山”3連戦(横浜)で3連勝。主役はやはり、村上だった。1戦目で史上最年少の通算150本塁打から2打席連発と躍動し、2戦目では今季48号を含む5安打の固め打ち。3戦目も勝ち越しの49号を放ち、勝負を決した。
ヤクルトの躍進は、村上の打棒と切っても切り離せない。昨季は39本塁打を放ち、巨人・岡本和真内野手とともに本塁打王を獲得。4番として6年ぶりのリーグ優勝をけん引し、MVPに選ばれた。今季もチームへの貢献度は計り知れず、大南氏も「データ上でも、村上選手ひとりでチームのプラス指標のかなりの割合を占めているのは事実」と認める。その上で、若き主砲に引っ張られるようにして、打線全体としても成熟してきた側面もある。
顕著な指標のひとつが、総合的な打撃能力を表す「OPS(On-base Plus Slugging percentage )」。出塁率と長打率を足した数値で、近年では日本のプロ野球でも認知されるようになってきた。「1」を超えれば超一流と言われ、個人ではもちろん村上が12球団トップの1.230を誇る(2位は埼玉西武・山川穂高の1.012)。
【データ提供:株式会社DELTA、図表作成:スリーライト】
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