連載:高校野球 ポジション別プレイヤーランキング

「ポジション別選手ランキング」三塁手編 世代を代表する北陸の巨漢スラッガーが1位

西尾典文
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現役プロ選手の弟、元プロ選手の息子、センバツ優勝経験者など、個性豊かな顔ぶれとなったサードのランキング 【西尾典文】

 高校野球ポジション別プレイヤーランキング、今回は三塁手編の上位5選手を紹介する。例年のような、「ドラフトの超目玉」が不在と言われているが、入学時からコロナ禍で十分な練習ができてこなかった世代であるため、将来性や今後の伸びしろという点では、例年以上に楽しみな選手が揃っているとも言える。果たしてどんな顔ぶれが並ぶのだろうか?

5位:村上慶太(九州学院3年/190cm94kg/右投左打)

偉大な兄の背中を追う、将来性豊かなスラッガー 【西尾典文】

 村上宗隆(東京ヤクルト)を兄に持つ大型打者。あまりに偉大な兄を引き合いに出すのはプレッシャーだとは思うものの、これだけ打席での雰囲気やプレースタイルが似ていると、やはり期待せずにはいられない。まだまだ目立った実績を残すことはできていないが、軽く振っているようでもヘッドスピードが速く、打球の初速やフライの上がる勢いからは長距離砲としての素質が十分に感じられる。また走塁に対しての意識が高いところも長所だ。

 高校からドラフト1位でプロ入りした兄と比べると本格化は遅いかもしれないが、将来的には十分にプロを狙える素材であることは間違いない。
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著者プロフィール

1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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