ズブの素人を大橋ジム初の世界王者へ “酒友”斎藤隆に贈る「指導者の心得」
投手王国を築き上げるべく古巣・横浜に帰ってきた斎藤コーチ。大橋会長との対談で得た金言を胸に、チームに新風を吹き込む 【(C)YDB】
指導が良ければ、結果は後々に出る
斎藤 実は最初はお断りさせていただいたくらい、コーチは難しい仕事だと感じています。2020年に(東京ヤクルト)スワローズでコーチを務めましたが、1年間だけですべてをわかったわけではありません。一方で僕にとって、プロ野球のもとを正せば横浜の14年間がありますので、いずれ何かの形で恩返しをできたらという思いはずっとありました。球団の方から「ぜひ」というオファーを熱心にいただき、やるからにはという決心の下、お受けさせていただきました。
大橋 斎藤さんがヤクルトを退団されたとき、すごいショックというか。早く野球を教える姿を見たいと思っていたので、地元のベイスターズでコーチになってくれてすごく楽しみが増えました。コーチという仕事はすぐに結果が出るものではなく、指導が良ければ良いほど次の年、その次の年と、後々に結果が出てくるものです。ヤクルトの奥川(恭伸)投手は、斎藤さんの指導もあって今年の活躍につながったのではと僕は思っています。
斎藤 スワローズで感じたのは、やっぱり「人対人」だということです。最近の野球はデータもたくさん出ていますけれど、我々が向き合っているのは数字ではなく感情を持った選手なので。その中で誰をローテーションにして、誰をクローザーにして、とやっていかなければいけない。コーチとして全員にチャンスをあげ、平等にやりたいと思いますが、どうしても区別をつけなければいけません。実績や在籍年数は無視できませんし、若い選手と大ベテランが同じ力を持っているとしたら、どっちを選ぶかも難しいところです。
負けたときは、選手を絶対に叱らない
大橋ボクシングジムから井上尚弥などの世界チャンピオンを輩出してきた大橋会長が、選手を指導する上で大切にしていることは? 【撮影:白石永(スリーライト)】
斎藤 早速メモさせていただきました。今日はお酒を飲まずにお話をできて良かったです(笑)。
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