『SLAM DUNK（スラムダンク）』（以下、スラムダンク／原作者：井上雄彦）の牧紳一にちなんでアニメ主題歌『世界が終るまでは…』（WANDS）と『君が好きだと叫びたい』（BAAD）を選手登場曲にしている横浜DeNAベイスターズの牧秀悟選手。今ではファンから「DeNAの牧」として高い認知度を誇っている。新人王の有力候補でもある牧選手の支えとなっているものとは何なのか。また牧選手、牧紳一役の声優・江川央生氏の“スイッチ”がオンになる瞬間など、多岐にわたって話が盛り上がった。（取材日：10月20日）

――牧選手は、プロ1年目の今シーズン、アニメ『スラムダンク』の主題歌、『世界が終るまでは…』（WANDS）と『君が好きだと叫びたい』（BAAD）を選手登場曲に選びました。その理由は？

牧　正直な話、自分も最初は登場曲を何にしようかすごく迷っていて、普通の曲にしようと思っていたんです。そうしたら記者の方から「神奈川の牧」というワードが出まして、「それだったらファンも認知しやすいだろうし、もしかしたらいい話題になるんじゃない？」って言ってもらえたのがきっかけでした。自分も見たことがあるアニメですし、その主題歌を登場曲にしようと思って使ってみたところ、地元の友だちやファンの人からも好評だったので、今は選んで良かったなと思っています。

――1曲ではなく2曲を選んだ理由は？

牧　奇数打席と偶数打席とで分けているんですけど、1曲じゃ、なかなか伝わらないかなと思ったので、2曲使わせてもらっています。

――ファンから「DeNAの牧」と呼ばれていることについては、いかがですか？

牧　いやぁ、本当に登場曲を主題歌にして、そうやって周りの人たちに認知してもらえたことがすごく嬉しいなと思います。

――今、牧選手のお話を聞かれていて、牧紳一と何か共通しているものを感じられたことはありましたか？

江川　やっぱりカリスマ性を持っていますよね。これからチームを引っ張っていく選手になるんだろうなという予感はありますね！

牧　そう言ってもらえて、すごく嬉しいです。ありがとうございます！

――実際、大学4年生のときにはキャプテンを務めた牧選手ですが、ご自身は牧紳一とどこか似ているなと感じていることはありますか？

牧　いや、もう全然、牧紳一と比べたら足りないところだらけなんですけど、