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山崎武司が唸ったスライダーの“超”名手
「野村式スライダー攻略法」ってナンダ?

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山崎武司のプロ野球選手としてのキャリアは中日に始まり、中日で終焉を迎えた。96年には松井秀喜とのし烈な争いを制して、1度目の本塁打王に輝いた
山崎武司のプロ野球選手としてのキャリアは中日に始まり、中日で終焉を迎えた。96年には松井秀喜とのし烈な争いを制して、1度目の本塁打王に輝いた【写真は共同】

 1987年から2013年まで、27年間に及ぶ現役生活で数多くのスライダーの使い手と対戦してきた山崎武司。通算本塁打数403を誇る稀代の大打者が思わず唸った、スライダーの名手について語った。

最高のスライダーは“ヤクルトのイトウ”

――山崎さんが現役時代、打者として対戦した中で「このスライダーは凄い!」と感じた投手は?


 歴代最高のスライダーの使い手というと、皆さんよく「伊藤智仁(元ヤクルト)」って言うでしょう? だけど、僕が凄いと思うのは、同じ“ヤクルトのイトウ”でも背番号18の伊東昭光さん。伊東昭光さんのスライダーは本当に凄い。伊藤智仁のスライダーは大きく曲がるイメージなんですが、伊東さんのスライダーはワープするんです(笑)。「あ、真っすぐかな」と思った瞬間、ボールが横に「ギュン」と瞬間移動して、横に滑って逃げていくんです。


 もう一人、僕が凄いと思うスライダーの使い手は、広島の北別府学さん。北別府さんのスライダーはあまり大きく曲がらないんですが、ボールが回転しながらアウトコースいっぱいに入るので、めちゃくちゃ遠く見えるんです。ストライクゾーンの四隅にちょっと引っ掛けるように投げる、と言うのかな。最近のスライダーは変化が大きく曲がるものが主流ですが、北別府さんのようにクセのあるスライダーを投げる投手は、若い頃はもうお手上げでした。

「ランディのスライダーは狙うな!」

山崎が日米野球で対戦した、剛速球左腕ランディ・ジョンソン。通算303勝、サイ・ヤング賞を5度受賞した彼もまた、超一流のスライダーの使い手だった
山崎が日米野球で対戦した、剛速球左腕ランディ・ジョンソン。通算303勝、サイ・ヤング賞を5度受賞した彼もまた、超一流のスライダーの使い手だった【Photo by Christophe Elise/Icon SMI/Corbis/Icon Sportswire via Getty Images】

――山崎さんは2003年に中日からオリックスに、05年に東北楽天に移籍しました。パ・リーグで印象に残っているスライダーの使い手は?


 松坂大輔(西武)です。高速スライダーと緩いスライダーといったように、複数のスライダーを使い分けることができる一流の使い手で、苦戦しました。また、ダルビッシュ有(パドレス)とは何度も対戦しましたが、彼のスライダーは曲がりが大きいことが特徴ですね。


 左投手では、杉内俊哉(元福岡ソフトバンクなど)のスライダーが全く打てなかった。右打者の僕のインサイドに食い込んでくるのですが、それがどうやっても当たらないんです。僕の反射神経では追い切れないくらい、キレのある曲がり方をしていました。

前田恵

1963年、兵庫県神戸市生まれ。上智大学在学中の85、86年、川崎球場でグラウンドガールを務める。卒業後、ベースボール・マガジン社で野球誌編集記者。91年シーズン限りで退社し、フリーライターに。野球、サッカーなど各種スポーツのほか、旅行、教育、犬関係も執筆。著書に『母たちのプロ野球』(中央公論新社)、『野球酒場』(ベースボール・マガジン社)ほか。編集協力に野村克也著『野村克也からの手紙』(ベースボール・マガジン社)ほか。豪州プロ野球リーグABLの取材歴は20年を超え、昨季よりABL公認でABL Japan公式サイト(http://abl-japan.com)を運営中。

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