松井裕樹が決断したスライダーからの脱却 毎年同じ球ではプロの世界では通用しない
「松井裕樹=スライダー」と言われることに、本人はどう思っているのか。率直な思いを聞いた 【撮影:スリーライト】
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甲子園で1試合22奪三振の驚異のスライダーはこうして生まれた
松井裕樹がスライダーをマスターしたきっかけとは? 【写真は共同】
あの頃、スライダー、うまく投げられなかったんです。一応、(スライダーの)サインはあったのですが、真っすぐとカーブである程度抑えられていたので投げなくてもいいかなと(笑)。
――世間を驚かせた高校2年夏の甲子園、1試合22三振を奪う大きな武器となったスライダーは、いつ、どうやって生まれたのでしょう。
高校入学してからも、真っすぐとカーブだけであまり打たれず抑えられていたのですが、1年の5月か6月に、あの代ですごく強かった習志野高、日大三高とオープン戦をして、その2校に立て続けにメッタ打ちされたんです。そのとき、真っすぐとカーブだけではキツイな。スライダーを混ぜて、3球で勝負しないとこの先厳しいな。と思うようになって……。それまで少しだけ練習していたスライダーをしっかり自分のものにしようと思ったんです。
――どんなことから取り組んでいきましたか?
これならいけそうっていう握りが2〜3つあったので、それを試合で試していきました。
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