ダルビッシュ有、田中将大らエースを育成 佐藤義則コーチが語るスライダーの真髄
ダルビッシュ有(右)は今年4月14日のブログで、佐藤義則(左)と日米通算勝利数で並んだこと、そして「またブルペンで投げているのを見てもらいたい」と恩師に抱く思いを綴った 【写真は共同】
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伝家の宝刀「ヨシボール」誕生秘話
僕の中ではフォークなんですが、握りとしてはスライダーに近いですね。もともとストレートとカーブの2球種しか持っていなかったので、縦の変化で空振りを取れるボールを身につけたくて思いついたのが、ヨシボールの始まりでした。投げ始めたのは日本大時代で、プロに入ってからもう少しスピードをアップさせ、ストレートと同じ軌道から落ちるようにしようと、捻り方や腕の振りを工夫しました。
――スライダーはプロ入り後に覚えたのですか?
はい。プロに入って、確か4年目だったと思います。投手コーチの足立光宏さんに「ぼちぼちスライダーも覚えたほうがいいんじゃないか」と言われて、投げ始めました。それまではカーブとヨシボールという、縦に変化するボールで勝負してきたので、今度はストライクも空振りも取れ、カウント球にも勝負球にも使える“横の変化球”を覚え、磨きをかけることにしました。
――スライダーを投げるときに最も意識していたことは何ですか?
スピードを落とすことなく、真っすぐの軌道から変化させることです。最近は変化の大きなスライダーを投げる投手が多いですが、僕はバットの芯を外して、打ち損じを誘えるスライダーが理想だと考えます。そのためにも、ストレートと変わらないスピードで腕を振って、打者がストレートだと思って振ってきたところから、ピュッと曲げるようなイメージで投げることを大切にしてきました。
また、これはスライダーに限りませんが、すべての変化球は「腕の振り」が重要です。打者は投手の腕の振りを見て、タイミングを合わせてきます。投手コーチとして指導する際にも、このことを伝えています。
時代は横スラより縦スラ!?
野村克也、星野仙一ら名監督から「日本一の投手コーチ」と称賛された佐藤(71番)。野村から田中将大(中央)の育成を託されるかたちで、2009年に楽天の投手コーチに就任した 【写真は共同】
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