盤石布陣のA東京と千葉、宇都宮は? B1全22クラブの補強評価【東地区編】

ライアン・ロシターのA東京加入をはじめ、このオフは主力選手の移籍が目立った 【©ALVARK TOKYO】

 B.LEAGUE 6シーズン目を前に、いや昨シーズンが終わった直後から、各クラブの動きが非常に活発となり、これまでなかった代表クラスの移籍が相次いだオフだった。さらに、移籍先がいわゆる元実業団チームでその親会社が出資するビッグクラブだけでなく、地方のクラブが有力なスポンサーを獲得して、クラブの強化にまい進したとも言えるだろう。2021−22シーズンの開幕を前に、各クラブの補強状況を確認しつつ、今シーズンの評価をしていく。まずは激戦必至の東地区11クラブを見ていく。

レバンガ北海道・評価D

 昨季B1得点王のニック・メイヨ、PGジョーダン・テイラー、多嶋朝飛といったチームの核が退団となり、新指揮官・佐古賢一氏の下、チームは再建を目指す。外国籍では琉球、島根で得点源として活躍したデモン・ブルックスが加入した一方で、昨季まで仙台でプレイしたベテランビッグマンのダニエル・ミラーが4年ぶりに北海道復帰と日本でのプレイ経験のある選手の獲得はプラスだ。

 とりわけ楽しみなのが、初来日となったショーン・ロング。長距離シュートも含めた万能なプレイが売りで、数試合のNBA経験もある。これまで中国やオーストラリア、韓国でプロ生活を歩んできておりBリーグへの順応も問題なさそうだ。

 しかし三遠から来た寺園修斗が多嶋の後釜になるとして、その他では目立った日本人選手の補強ができず、アウトサイドの戦力は欠乏していると言わざるを得ない。

●IN
寺園脩斗 ← 三遠
ダニエル・ミラー ← 仙台
デモン・ブルックス ← 島根
ショーン・ロング ← 蔚山モービスフィバス(韓国)
ナナーダニエル弾 ← 琉球

●OUT
ジョーダン・テイラー → A東京
多嶋朝飛 → 茨城
ファイ・パプ月瑠 → 佐賀
内田旦人 → 京都
ニック・メイヨ → 広島
ジャワッド・ウィリアムズ → 山形

秋田ノーザンハピネッツ・評価C

 外国籍のカディーム・コールビーとアレックス・デイビスが残留し、ジョーダン・グリンとコルトン・アイバーソンが新たに加わった。グリンは昨季、B2福岡でプレイ。3Pにも長ける一方、リバウンド力も期待度は高い。アイバーソンは日本でのプレーは初めてだが、イスラエルのマッカビ・テルアビブなど海外の強豪球団を経験。インサイド一辺倒だが、ディフェンスでの安定感をもたらす。

 日本人では大きな動きはないが、田口成浩が4年ぶりに復帰。チームの課題である3P強化の一翼を担う。三遠から加入の川嶋勇人は得点力が売りではあるが、総じて絶対的なスコアラーがいないのが気になる。が、ガード陣はいずれもディフェンス力があり粒ぞろいだ。

●IN
川嶋勇人 ← 三遠
ジョーダン・グリン ← 福岡
田口成浩 ← 千葉
コルトン・アイバーソン ← ニュージーランド・ブレイカーズ(オーストラリア)

●OUT
細谷将司 → 三河
野本建吾 → 群馬
ハビエル・カーター → 長崎
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