球団史上最高のドラフト・ヤクルト編 黄金時代をもたらした名捕手の偉大な功績
「メガネをかけた捕手」として敬遠され、87年ドラフトはまさかの指名漏れとなった古田(左)だが、2年後にヤクルトから2位指名。野村監督(右)の薫陶を受け、球界を代表する名捕手となった 【写真は共同】
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5位 2003年のドラフト
早稲田大の同期で阪神に入団した鳥谷敬よりも注目度が低かった青木を、4巡目で指名したのはスカウト陣の大手柄。いまや日米通算3000安打も視野に入る名手だ 【写真は共同】
自由獲得枠:川島亮(投手/八戸大)
1巡目:選択権なし
2巡目:山田裕司(投手/小松市立高)
3巡目:選択権なし
4巡目:青木宣親(外野手/早稲田大)
5巡目:吉田幸央(投手/城郷高)
6巡目:佐藤賢(投手/明治大)
今季、日米通算2500安打を達成した青木宣親を獲得できたのは、スカウト陣の大手柄と言えるだろう。早稲田大の同期で、阪神に自由獲得枠で入団した鳥谷敬に比べると注目度は高くなかったが、天才的なバットコントロールと並外れた練習量で、すぐに頭角を現した。
入団2年目の2005年に打率.344、イチロー以来史上2人目のシーズン200安打をマークして首位打者と新人王を獲得。その後も06年に192安打、41盗塁で2年連続最多安打と盗塁王、07、10年に首位打者、07、09年に最高出塁率と、毎年のようにタイトルを手にした。さらにメジャーでも打率2割8分以上を毎年キープし、18年のヤクルト復帰後も打線の核として稼働。昨季終了時点でNPB歴代最高通算打率.326を誇り、日米通算3000安打達成も決して不可能ではない。
自由獲得枠で入団した川島亮は、1年目に10勝をマークして新人王を受賞。2年目も9勝を挙げたが、3年目以降は右肩を故障した影響もあって思うような活躍はできなかった。とはいえ、同じ年のドラフトから新人王を2年連続で輩出したのだから、間違いなく成功だったと言えるだろう。
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