センバツを逃した雪辱に燃える智弁和歌山 強大なライバルを倒し、灼熱の甲子園に
センバツ出場を逃し、甲子園連続出場が5季で途絶えた智弁和歌山だが、4番の徳丸やエースの中西など前チームからメンバーだった選手も少なくなく、全国の舞台で上位を狙えるだけの戦力を有する 【Photo by Katsuro Okazawa/AFLO】
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全国屈指の小園擁する市和歌山に3連敗
智弁和歌山にとって越えなければならない壁が、全国屈指の好投手・小園(写真)擁する市和歌山。昨秋には県新人戦、県大会、近畿大会と屈辱の3連敗を喫した 【写真は共同】
そんな中谷監督が指導者になって、初めて厚い壁が立ちはだかったのが昨秋。全国屈指の右腕・小園健太擁する市和歌山に公式戦で3連敗を喫した。特に悔いが残るのが県大会の準決勝。7回まで3-1とリードしながら、8回の一死満塁のピンチで市和歌山の4番・松川虎生に走者一掃の左越え二塁適時打を許したのだ。9回に1点を返すも、この一打が響き、4-5で敗れた。この試合を指揮官はこう振り返る。
「打つほうに関しては、8回までは思い描いていた通りでした。総合力ではウチは負けていないと思っていましたが、8回、9回にチャンスがありながら結果を出せなかった。市和歌山はベンチがとても元気で、試合でも声が鳴りやまないチーム。でも、7回まではベンチがシーンとしていました。そこまでは想定通りだったのですが、終盤の攻防が勝敗を分けた試合でした」
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