高校スポーツ最強校はどこだ!? 5大球技の全国実績から導き出すベスト30

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 試みたのは、高校スポーツの中でも注目度の高い5つの球技の全国大会での実績をもとに、「最強スポーツ校」を決めるというもの。材料にしたのは、野球、サッカー、ラグビー、バスケットボール、バレーボールの、それぞれ最高峰と位置付けられる大会の過去10大会の成績だ。はたして1位に輝いた高校は?

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※優勝=6ポイント、準優勝=5ポイント、ベスト4=4ポイント、ベスト8=3ポイント、ベスト16(3回戦敗退)=2ポイント、1回戦もしくは2回戦敗退=1ポイントとし、全競技のポイントを合算したのが「合計点」。各競技欄の「優勝」の後の丸数字は回数。

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解説

以前からサッカーとラグビーの強豪として知られた東福岡だが、バレーもこの10年ほどで一気に全国トップレベルに成長。ラグビーでは過去10大会で花園を3回制している(写真は共同)

 今回対象とした大会は、野球の「夏の甲子園」、サッカーの「選手権」、ラグビーの「冬の花園」、バスケットボールの「ウインターカップ」、バレーボールの「春高バレー」。成績に応じたポイントを設定し(詳細はランキング表下の注釈を参照)、全競技の過去10大会分のそれを合算して合計ポイントを出した。上のランキングはその合計ポイントが多いベスト30校だ。なお、ウインターカップと春高バレーは男女ともあるが、他の3競技とのバランスを考慮して今回は男子の成績だけを反映した。

 合計ポイントが最も多かったのは東福岡。サッカー、ラグビー、バレーと3つの競技で全国トップクラスにあり、過去10年で選手権優勝が1回、花園と春高バレーはいずれも3回制している。ラグビー部とバレー部はこの10年、常に最高峰の舞台に立ち続けてきたが、特にラグビーはベスト4以上が9回、残る1年もベスト8と継続して上位に入っているのは特筆すべきだ。合計ポイント96はダントツで、文句なしに「最強スポーツ校」と言える。

大阪桐蔭が2位。18年度には野球部が夏の甲子園を制したのに続き、冬にはラグビー部が花園で初めて頂点に立ち“2冠”を達成した(写真は共同)

 2位は大阪桐蔭。多くのプロ野球選手を輩出している高校球界の盟主だが、ラグビー部も全国屈指の強豪に数えられる。花園には過去10年で8回出場し、そのうちベスト8以上が6回。18年度には悲願の初優勝を果たした。

 大阪桐蔭に僅差の3位が群馬の前橋育英。最も多くのポイントを獲得したのはサッカーで、とりわけ14年から17年までの4年間は、優勝1回、準優勝2回、ベスト8が1回と文字通り黄金期だった。さらに13年には野球部が、夏の甲子園初出場にして(春の選抜にはその2年前に出場)優勝という快挙を成し遂げている。

7位タイの仙台大明成は全ポイントをバスケで獲得。八村塁を擁した13~15年にはウインターカップ3連覇を果たし、昨年も3年ぶりに同大会を制した(写真は共同)

 4位の東海大仰星、5位の桐蔭学園、7位タイの青森山田と仙台大明成は、いずれもひとつの競技でポイントを稼いだ。東海大仰星と桐蔭学園はラグビー、青森山田はサッカー、仙台大明成はバスケで全国制覇を複数回果たしている。なかでも仙台大明成は完全な“一競技特化型”。他の4競技での全国大会実績はないが、ウインターカップは過去10年で5回優勝と驚異的な成績を収めている。

 ベスト30校を見渡すと、他にも一競技特化型の高校が少なくない。16位タイの福岡大大濠(バスケ)、20位タイの大村工と駿台学園(ともにバレー)、23位タイの福岡第一(バスケ)と鎮西(バレー)、25位タイの御所実(ラグビー)がそうだ。一方で6位の洛南(バレーとバスケ)、14位の星稜(サッカーと野球)、バレーとバスケで洛南と県内でしのぎを削る25位タイの東山などは、大阪桐蔭のように2つの競技で全国トップレベルの実力を誇る。

 10位タイの富山第一は、この10年に限れば5つの競技すべてで最高峰の全国大会を経験している唯一の高校だ。特にサッカーの強豪として知られ、選手権には10年で8回出場。13年度には初優勝を飾っている。

(企画構成:YOJI-GEN)

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