Jクラブ歴代最高の補強・浦和編 1位はあのブラジル人か、それとも…
レバークーゼン時代にはCLにも出場したポンテ。ブンデスリーガで6シーズンプレーした経歴は伊達ではなかった 【Photo by Masashi Hara/Getty Images】
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10位:トミスラフ・マリッチ
わずか4カ月半ながら、インパクトを残したマリッチ。天皇杯優勝後、スタンドまで登ってサポーターと喜びを分かち合ったのは、クラブ史に残る名シーンだ 【Photo by AFLO SPORT】
エメルソンの中東移籍でFWが必要となった浦和が05年8月、緊急に獲得した。徐々にチームにフィットし、リーグの後半戦で13試合に出場し8ゴールと上々の成績を収めたが、さらに真価を発揮したのは天皇杯。初戦から準決勝までの4試合すべてで先制点を挙げ試合を優位に導くと、清水との決勝では2-1の2点目を決め、優勝の立役者となった。
浦和はこの天皇杯優勝により07年ACLの出場権を得たため、1年をかけてアジア制覇に向けた入念な準備が可能になった。4カ月半という短い在籍期間だったが、残したインパクトと置き土産は非常に大きかった。
9位:ワシントン
190センチの巨漢にモノを言わせ、豪快にネットを揺らしたワシントン。06年の最終節ではG大阪から逆転弾、ダメ押し弾を決め、リーグタイトルを引き寄せた 【Photo by Etsuo Hara/Getty Images】
2シーズン連続Jリーグ2位となった浦和が、優勝を目指して獲得。加入した06年のリーグ開幕戦でいきなり先制ゴールをあげた。G大阪とリーグ優勝を争った最終節では、得点王争いの相手であるマグノ・アウベスに先制され、2点の差を付けられていたが、ポンテの同点弾のあと、2点をたたき込み、自身の得点王(タイ)とチームの優勝を同時に決定づけた。
大柄な身体を生かしたヘディングの強さやエリア内でのシュートのうまさに定評があり、さらに相手DFとの激突も厭(いと)わずゴール前に飛び込んで行き、鼻骨を折るという場面もあった。06年と07年の2シーズン、得点源としてJリーグとACLの優勝、クラブワールドカップ3位に貢献した。
8位:都築龍太
山岸との熾烈(しれつ)なポジション争いを展開しながら、数々のタイトル獲得に貢献した都築。現在はさいたま市議会議員を務めている 【Photo by Hiroki Watanabe/Getty Images】
G大阪在籍中、リーグ戦63試合に出場し、日本代表にも選出された。浦和に加入してからは同じ年齢のGK山岸範宏とレギュラー争いを展開し、10年の途中、湘南に期限付き移籍するまでの8シーズンでリーグ戦172試合に出場。03年ナビスコカップ、05年、06年天皇杯、07年ACLのタイトル獲得と07年のクラブワールドカップ(CWC)3位に貢献した。
ゴールキーピングだけでなくキックにも定評があり、ボールをキャッチするとすかさず前線の選手に正確なパスを送ってチャンスを作る場面がスタジアムを沸かせた。またPK戦にも強く、在籍中3度あったPK戦(06年天皇杯準々決勝、07年ACL準決勝第2戦、07年CWC3位決定戦)ではいずれも勝利している。
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