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復活を期す則本昂大と松井裕樹
楽天優勝の真のキーマンはこの2人だ!
  • 間淳

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昨シーズンはともに不本意な成績に終わった則本(右)と松井(中央)。両投手がトップフォームを取り戻せば、おのずと優勝に近づくはずだ
昨シーズンはともに不本意な成績に終わった則本(右)と松井(中央)。両投手がトップフォームを取り戻せば、おのずと優勝に近づくはずだ【写真は共同】

 田中将大の復帰が、東北楽天ゴールデンイーグルスにもたらす効果は計り知れない。なかでも大きな影響を受けると思われるのが、則本昂大、松井裕樹の両投手だ。4位に終わった昨シーズンの最大の誤算と言えるのがこの2人。帰ってきた大エースに刺激を受け、本来の姿を取り戻せるか。初優勝した2013年の再現は、彼らの復活なしには望めない。

「原点回帰」を掲げワインドアップに戻す

 今シーズンのプロ野球で最大の注目は、田中将大の楽天復帰だろう。開幕から無傷の24連勝で、楽天を球団初の日本一に導いたのが2013年。このシーズンをもってアメリカに渡った大エースが、8年ぶりに帰ってきたのだ。ただ、ファンは13年の再現を期待しているが、田中の力だけでは4年連続日本一のソフトバンクを止めるのは難しい。4位に終わった昨シーズンからの巻き返しへ、田中と縁が深い2人の投手がキーマンとなる。


 1人目は則本昂大。昨シーズンは開幕投手を務めたが、18試合に登板して5勝7敗、防御率3.96と、2年連続で5勝止まりに終わった。プロ1年目の13年に15勝を挙げ、そこから18年まで6年連続二桁勝利。5年連続で最多奪三振のタイトルも手にした球界屈指の右腕は、ここ2年存在感を示すことができていない。


「原点のアウトコース低めのストレートがいかに大切かを再確認した1年だった。原点に戻って、自分の投球スタイルを考え直したい」


 契約更改後の会見で、則本が新シーズンに向けて色紙にしたためたのは「原点」という二文字だった。


 則本の最大の武器は、躍動感のあるフォームから投じる150キロを超えるストレート。その球を投手の生命線と言える外角低めにコントロールすることで、打者に対して優位に立てる。スライダーやフォーク、カーブといった変化球を、ストレートと同じ力強い腕の振りで繰り出し、三振の山を築いてきた。しかし、19年3月に右ひじのクリーニング手術を受けた影響もあり、以前のような腕の振りやストレートの質が戻らず、2年連続で不本意なシーズンとなった。


 昨シーズンの則本は、走者がいない場面でもセットポジションで投げていた。身体への負担を減らす意図だったが、持ち前のダイナミックなフォームは失われ、ストレートを痛打されるケースが目立った。「原点回帰」を掲げる今年のキャンプやオープン戦では、大きく振りかぶるワインドアップに戻している。ブルペンでフォームを固めた則本は、「頭で考えていることと身体の動きがマッチしている」と手応えを口にする。


「本来は最多勝にも手が届く能力がある。今年ダメだったら、いい方向には進まない。そこは本人も承知してしっかりやってくれています」


 石井一久監督の言葉にも、厳しくも復活への期待が込められている。

間淳

1980年2月14日、新潟県出身。スポーツ紙、テレビ局勤務を経て独立。スポーツ紙ではヤンキースや楽天を担当した。現在はスポーツを中心としたライティングや、マネージメント業を行っている。

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