復活を期す則本昂大と松井裕樹 楽天優勝の真のキーマンはこの2人だ!
昨シーズンはともに不本意な成績に終わった則本(右)と松井(中央)。両投手がトップフォームを取り戻せば、おのずと優勝に近づくはずだ 【写真は共同】
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「原点回帰」を掲げワインドアップに戻す
1人目は則本昂大。昨シーズンは開幕投手を務めたが、18試合に登板して5勝7敗、防御率3.96と、2年連続で5勝止まりに終わった。プロ1年目の13年に15勝を挙げ、そこから18年まで6年連続二桁勝利。5年連続で最多奪三振のタイトルも手にした球界屈指の右腕は、ここ2年存在感を示すことができていない。
「原点のアウトコース低めのストレートがいかに大切かを再確認した1年だった。原点に戻って、自分の投球スタイルを考え直したい」
契約更改後の会見で、則本が新シーズンに向けて色紙にしたためたのは「原点」という二文字だった。
則本の最大の武器は、躍動感のあるフォームから投じる150キロを超えるストレート。その球を投手の生命線と言える外角低めにコントロールすることで、打者に対して優位に立てる。スライダーやフォーク、カーブといった変化球を、ストレートと同じ力強い腕の振りで繰り出し、三振の山を築いてきた。しかし、19年3月に右ひじのクリーニング手術を受けた影響もあり、以前のような腕の振りやストレートの質が戻らず、2年連続で不本意なシーズンとなった。
昨シーズンの則本は、走者がいない場面でもセットポジションで投げていた。身体への負担を減らす意図だったが、持ち前のダイナミックなフォームは失われ、ストレートを痛打されるケースが目立った。「原点回帰」を掲げる今年のキャンプやオープン戦では、大きく振りかぶるワインドアップに戻している。ブルペンでフォームを固めた則本は、「頭で考えていることと身体の動きがマッチしている」と手応えを口にする。
「本来は最多勝にも手が届く能力がある。今年ダメだったら、いい方向には進まない。そこは本人も承知してしっかりやってくれています」
石井一久監督の言葉にも、厳しくも復活への期待が込められている。
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