連載:J1・J2「移籍・新戦力」を徹底的に語り尽くす!

ブラジル人助っ人「期待度ランキング」 J1・J2初参戦、17選手の真の実力は?

沢田啓明
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今季は多くのブラジル人選手がJリーグに加入。現地ライターが選ぶ期待度ランキングは必見だ。写真は鹿島に加入するピトゥカ 【Getty Images】

 今年も多くのブラジル人プレーヤーがJリーグに新規参戦する。J1、J2のクラブに加入した「王国」からの新助っ人は、2月16日時点で17人。各選手の実力はどれほどなのか、1年目からリーグにインパクトを与えるのは誰か。ブラジル在住のジャーナリストによる「期待度ランキング」を、全17選手の解説とともにお届けする。

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10位:ウィリアム・マテウス(DF/30歳)

コリチーバ→清水
 経験豊かな左SB。屈強で対人守備に優れ、タイミングを見計らって左サイドを駆け上がり、左足から正確なクロスを供給する。左サイドなら中盤にも対応可能だ。

 08年に中堅クラブのフィゲイレンセでデビューし、ヴァスコ・ダ・ガマなど国内のビッグクラブを経て、14年夏から2年間、フランスのトゥールーズでプレーした。コリチーバに在籍した20年は、ブラジル1部で24試合に出場して1得点・3アシスト。リーダーシップがあり、ほとんどの試合で主将を務めた。個人能力、経験値とも高く、清水にとって重要な選手になるのではないか。

9位:エウベル(FW/28歳)

覇権奪還を目指す横浜FMで、退団したエリキの後釜として期待されるエウベル(右)。最大の魅力はそのスピードだ 【Getty Images】

バイア→横浜FM
 ドリブル突破を武器とする快足アタッカー。右足から繰り出す質の高いクロスとシュートも特長で、左右のウイング、中盤の両サイドなど複数のポジションで機能する。決定力はサイドの選手としては標準的だろう。

 クルゼイロの下部組織出身でトップチームでも活躍。他クラブへの期限付き移籍を経て、18年から中堅クラブのバイアでプレーした。昨年12月以降、監督の構想から外れていたが、28歳とまだまだ働き盛り。ベストコンディションを取り戻せば、自慢のスピードでJリーグのDFを苦しめるはずだ。
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著者プロフィール

1955年山口県生まれ。上智大学外国語学部仏語学科卒。3年間の会社勤めの後、サハラ砂漠の天然ガス・パイプライン敷設現場で仏語通訳に従事。その資金で1986年W杯メキシコ大会を現地観戦し、人生観が変わる。「日々、フットボールを呼吸し、咀嚼したい」と考え、同年末、ブラジル・サンパウロへ。フットボール・ジャーナリストとして日本の専門誌、新聞などへ寄稿。著書に「マラカナンの悲劇」(新潮社)、「情熱のブラジルサッカー」(平凡社新書)などがある。

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