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浦和のR・ロドリゲス新監督が力説
「徳島のコピペをするわけではない」

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来日5年目となる21年シーズン、浦和の監督の座に着いたリカルド・ロドリゲス。日本での冒険の第2章が始まる
来日5年目となる21年シーズン、浦和の監督の座に着いたリカルド・ロドリゲス。日本での冒険の第2章が始まる【写真提供:浦和レッズ】

 2019年12月に「3年計画」を掲げ、チーム再建に乗り出した浦和レッズが21年シーズン、リカルド・ロドリゲス監督を招聘(しょうへい)した。2017年に来日し、J2の徳島ヴォルティスをJ1に導いた知将はレッズをどのように変えるのか。前編は目指すスタイルや補強の成果などを、後編は指導者としてのルーツや影響を受けた人物などをテーマに、新進気鋭のスペイン人監督の横顔に迫る。

頭が疲れるような状況を作る

――日本ではオフ明けのこの時期、ボールを使わずに走り込むことが多いのですが、リカルド・ロドリゲス監督は初日からずっとボールを使った練習をされていますね。


 ボールが主役と言いますか、私は常にボールを使って練習をしていきたいと考えています。その際に大事なのは、どういう局面、状況なのかをはっきりさせることですね。例えば今日(1月21日)は、ビルドアップにフォーカスしたトレーニングを行い、最後にゲーム形式をやりました。ゲームに関しては、ちょっとしたルールを設けて頭が疲れるような状況を作りながら、楽しんでプレーしてもらいました。


――5対5のトレーニングでも、どのスペースを誰が使うのか、相手のラインをどう突破するのか、といったエッセンスが落とし込まれているように感じました。


 そのとおりです。ただ、選手が理解するだけでは落とし込んだことにはなりません。選手が表現できるようになって初めて、落とし込んだことになる。メニューやルールを変えながら、何度も繰り返し練習すれば、選手がやれる範囲もどんどん広がっていきます。いろいろなメニューをこなしながら、焦らず少しずつ進んでいければ、と思っています。


――1月18日の始動日には、選手の前で話す機会があったと思います。どんな話をされたんですか? コンセプトや目指すスタイルの話をしたんでしょうか?


 最初に話したのは「団結する」ということです。チームが団結しなければ、やりたいサッカーができませんからね。コンセプト、スタイル、戦術は大事ですが、それは団結して戦うことの次に来るもの。だからまず「団結して戦おう」と。それから「攻撃的なチームを作りたい」という話もしました。自分たちがボールを握り、試合を支配して進めていこうと。そのためにどうしないといけないのか、そうした細かい話もしました。

補強については「現実的なラインを考えれば……」

大分の田中達也(写真)や神戸の西大伍など、「目指すスタイルに合う選手たちが来てくれた」と指揮官は自信を覗かせる
大分の田中達也(写真)や神戸の西大伍など、「目指すスタイルに合う選手たちが来てくれた」と指揮官は自信を覗かせる【写真提供:浦和レッズ】

――西野努テクニカルダイレクターとは、コンセプトや方向性について話し合われたと思います。監督のサッカー観と西野TDの考えは、合致しましたか?

 サッカーのスタイルに関しては、攻撃的な志向や、いかに試合を支配するかといったサッカー観が合致しました。目標設定としては、すぐにタイトルを獲得するのが理想ですけれども、まずはチームが何をやりたいのか、ベースをしっかり築いたうえで目標を達成するということを確認しました。そこにはACL(AFCチャンピオンズリーグ)の出場権を獲得するといったことも含まれます。何より私も西野さんも非常に野心的で、レッズをいかに成長させるかという点で、考えが一致しています。


――練習が始まってまだ4日ですが、選手たちのレベル、理解度や技術についてはどう感じていますか?


 理解度はすごく高いと感じます。私の指示をすぐに理解し、練習でチャレンジしてくれています。ただ、ビルドアップに関して、まだそれくらいしかやっていませんが、焦ってパスを出してしまう場面がある。そこは改善していかないといけない。ただ、私の言うことをトライしようする姿勢も見えているので、少しずつ積み重ねていきたいと思っています。


――補強に関して、就任会見では「満足している」と話していました。J2から小泉佳穂選手(元FC琉球)と明本考浩選手(元栃木SC)を獲得しましたが、昨年までの対戦を通して自分の戦術にフィットすると感じ、獲得をリクエストしたのでしょうか?

飯尾篤史
飯尾篤史

東京都生まれ。明治大学を卒業後、編集プロダクションを経て、日本スポーツ企画出版社に入社し、「週刊サッカーダイジェスト」編集部に配属。2012年からフリーランスに転身し、国内外のサッカーシーンを取材する。著書に『黄金の1年 一流Jリーガー19人が明かす分岐点』(ソル・メディア)、『残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日』(講談社)、構成として岡崎慎司『未到 奇跡の一年』(KKベストセラーズ)などがある。

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