連載:J1・J2「移籍・新戦力」を徹底的に語り尽くす!

浦和・ロドリゲス監督のルーツに迫る 「クライフのバルサが大好きだった」

飯尾篤史
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 2021年1月18日のトレーニング初日から、早くも浦和レッズに「ポジショナルプレー」のベースを植え付けているリカルド・ロドリゲス新監督。浦和で目指すスタイルや補強の成果などを聞いた前編に続き、後編では指導者としてのルーツや影響を受けた人物などについて話をうかがった。

「川崎は最も難しい相手になる」

攻撃的なサッカーを志向するリカルド・ロドリゲス監督。それだけに、似たプレースタイルの川崎や横浜FMは意識しているようだ 【写真提供:浦和レッズ】

――昨年まではJ1の試合を見ることは限られていたかもしれませんが、興味深いチーム、シンパシーを覚えるチームはありますか?

 J2を戦っていた時は、連戦が多くハードスケジュールだったので、確かにJ1の試合を見る機会は少なかったんですが、昨年のチャンピオンチームである川崎フロンターレはすごく良いチームだという印象を持っています。

 あと、19年シーズンに優勝した横浜F・マリノスも攻撃的で、前からプレスに行き、ボールを失ったらすぐ切り替えて奪い返すスタイルで、すごく強かった。やはり彼らのプレーは参考になりますね。今シーズン、川崎は最も難しい相手になると思います。スタイルが確立していて、積み重ねてきたものがあり、自信を漂わせていますから。

――そうしたチームと戦えるワクワク感や、倒せるぞという自信はありますか?

 彼らの試合を見ながら、「どうしたら勝てるだろうか」と考えることは、やはりあります。ただ、彼らと試合をするのはまだ先の話です。われわれがまずやらなければならないのは、選手たちにコンセプトを理解させ、チームとしてやれることを増やしていくこと。そして、シーズンが開幕したら、目の前の試合に勝つこと。それを積み重ねた上で彼らと戦えればと思っています。

年間の指標は「得点数が70、失点数が30」

来日する直前の2016年には欧州のさまざまなクラブを訪ね、グアルディオラ(写真)やサンパオリ、シュミットらのトレーニングを視察した 【Getty Images】

――数字で意識するものはありますか? 勝ち点という意味ではなく、ポゼッション率やスプリント数、ボールを奪われてから奪い返すまでの秒数だったり、そうしたデータで大事にしているものは?
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著者プロフィール

東京都生まれ。明治大学を卒業後、編集プロダクションを経て、日本スポーツ企画出版社に入社し、「週刊サッカーダイジェスト」編集部に配属。2012年からフリーランスに転身し、国内外のサッカーシーンを取材する。著書に『黄金の1年 一流Jリーガー19人が明かす分岐点』(ソル・メディア)、『残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日』(講談社)、構成として岡崎慎司『未到 奇跡の一年』(KKベストセラーズ)などがある。

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