山の神・柏原竜二が選ぶ箱根駅伝の名選手 「憧れが諦めに変わった天才は……」
【写真提供:富士通】
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「竹澤健介さんの走りは僕の教科書」
箱根駅伝で一番かっこいいと思ったのは、4年連続で2区に挑んだ宇賀地強さん(駒澤大)の姿です。僕が高校3年のとき、世界クロカンで一緒だったこともあって親近感を持っていて、一緒に戦いたかったという思いもありました。ゲームの流れを一気に変えられる、竹澤健介さん(早稲田大)や佐藤悠基さん(東海大)も印象的で、何区を任されるのか、毎回興味を持って見ていました。こういった選手が同じチームではなかったことも、群雄割拠という感じがしましたね。
高校2年、3年の頃は、「もし大学に進学できたら、こういう僕にはない才能の持ち主と勝負しなければならないのか」と思いながら、箱根駅伝を見ていました。なかでも竹澤さんの速さは衝撃的で、「どうしてこんなに速いんだろう?」と思い、映像を見て走りを研究しました。
――走りの研究対象として、宇賀地さんでも佐藤さんでもなく、竹澤さんを選んだ理由は?
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