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Jリーグ月間表彰
J1月間MVP 鹿島エヴェラウドが決めれば
負けない「良い偶然を続けられるように」
11月度のJ1月間MVPに選出された鹿島FWエヴェラウド。4ゴール・2アシストの活躍でチームをけん引した
11月度のJ1月間MVPに選出された鹿島FWエヴェラウド。4ゴール・2アシストの活躍でチームをけん引した【(C)J.LEAGUE】

 11月度「2020明治安田生命Jリーグ KONAMI 月間MVP(J1)」に選出されたのは、5試合で4ゴール・2アシストを記録した鹿島アントラーズのFWエヴェラウドだ。ここまで17ゴール(12月11日時点)と得点ラキング2位につけ、鹿島復調の原動力となっている。また、エヴェラウドがゴールを決めれば負けないという“不敗神話”も継続している。強烈なシュート、打点の高いヘディング、強靭なフィジカルなど、すべてにおいてハイレベルな万能型FW。参戦1年目にしてJリーグを代表するストライカーに上り詰めた鹿島の新エース・エヴェラウドに迫る。

印象深いのは価値ある2ゴール

――Jリーグが選ぶ11月の月間MVPに輝きました。


 うまい選手、強い選手がたくさんいるなかで選んでいただき、光栄です。日々の積み重ねが試合で結果として表れて、それを評価していただいたわけなので、ものすごくうれしいですね。今後のモチベーションにプラスになります。


――11月の鹿島アントラーズは、横浜F・マリノス(◯3-2)、川崎フロンターレ(△1-1)、ベガルタ仙台(◯3-1)、柏レイソル(●1-4)、浦和レッズ(◯4-0)と5試合を戦い、エヴェラウド選手は4ゴールの活躍でした。印象深いゴールはありますか?


 ひとつに絞るのは難しいですね……。ふたつでもいいですか? マリノス戦とフロンターレ戦。どちらも気に入っています。マリノス戦のゴールはドリブルで運んでペナルティーエリア外から決めたもの。フロンターレ戦のゴールはクロスから。異なるパターンでしたが、いずれも得意の形です。しかも、マリノス戦、フロンターレ戦ともにリードされている状態から追いつくゴール。価値があったと思います。


――エヴェラウド選手は181センチで、そんなに身長が高いわけではないのに、ヘディングが強くてうまい印象があります。競り勝つ秘訣はあるのでしょうか?


 いろんな要素があると思います。ジャンプ力は遺伝もあるとは思うんですけど、日々のトレーニングで筋トレや身体作りを怠らずにやっています。ただ、それ以上に大事なのは、ジャンプをするタイミング。一番高い打点でボールを捉えることが、何よりも重要です。いくら高く飛べても、タイミングが合わなければ、良いシュート、ゴールにはつながりません。飛ぶタイミング、ボールに対してのタイミングは一番意識していますね。


――ゴール前で存在感を発揮していて、センターFWとして非常に優れていると思いますが、エヴェラウド選手の場合、左サイドでも苦もなくプレーしています。ストライカーなのにサイドでもプレーできる選手は珍しいと思いますが、ご本人としてはどちらが得意ですか?


 どちらのポジションがいいのかということは、自分にとって大事なことではありません。一番大事なのは、チームのために得点をすること。たとえ得点できなくても、アシストやディフェンス面、身体を張るプレーでチームの原動力になることに重きを置いています。センターFWだろうと、左サイドだろうと、ポジションにこだわりはなく、チームの力になれるというのが、一番うれしいことですね。

上田との2トップで自由度が増した

印象深いゴールのひとつに挙げた横浜FM戦のミドルシュート。ペナルティーエリア外から強烈なシュートを突き刺した
印象深いゴールのひとつに挙げた横浜FM戦のミドルシュート。ペナルティーエリア外から強烈なシュートを突き刺した【(C)J.LEAGUE】

――息子さんがクリスティアーノ・ロナウドの大ファンだそうですね。ご自身には、憧れのストライカーや理想のストライカーはいるのですか?


 息子は本当にクリスティアーノ・ロナウドが大好きで、家では映像を繰り返し見て、蹴り方、パフォーマンスだったりをよく真似ていますよ。実は僕のアイドルも、ロナウドなんです。ただ、同じロナウドでも「フェノメノ(怪物)」と呼ばれた元ブラジル代表のロナウドです。ワールドカップに4回も出場して、セレソンを優勝に導いた。クラブでもたくさんのタイトルを獲りましたよね。僕は小さい頃、ロナウドの真似をよくしていました。いまだに一番好きな選手です。


――エヴェラウド選手は子供の頃からずっと、ストライカーだったのですか?


 実は、小さい頃は背が低くて細かったので、どちらかと言うと足元の技術を磨いていました。その頃はトップ下やサイドのポジションをやっていましたね。ただ、成長するにつれて体格も大きくなり、センターFWとして戦えるようになったんです。現代のサッカーでは、フィジカルやパワー、スピードが求められるので、その傾向に自分の体格が追いついて、今はマッチしている状況です。子供の頃のプレースタイルからずいぶん変わったな、と自分でも思います(笑)。


――上田綺世選手とエヴェラウド選手がコンビを組むようになってから、鹿島の前線の迫力が非常に増したと感じます。上田選手とコンビを組むうえで、意識していることはありますか?


 上田選手と2トップを組むことによって、自分の自由度が増したと思います。今までは1トップが多かったから、前線で身体を張ってシュートに持ち込む選手が自分ひとりしかいなかったんですね。上田選手は自分と似たようなタイプで、高さもあって、スピードもある。彼がいるおかげで、ヘディングの競り合いなど、自分が全部競らなくてもよくなった。サイドに流れたときも、センターFWがどういうボールを欲しいのか、自分は分かっているので、それがいくつかのアシストにつながったんじゃないかな、と思います。

飯尾篤史
飯尾篤史

東京都生まれ。明治大学を卒業後、編集プロダクションを経て、日本スポーツ企画出版社に入社し、「週刊サッカーダイジェスト」編集部に配属。2012年からフリーランスに転身し、国内外のサッカーシーンを取材する。著書に『黄金の1年 一流Jリーガー19人が明かす分岐点』(ソル・メディア)、『残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日』(講談社)、構成として岡崎慎司『未到 奇跡の一年』(KKベストセラーズ)などがある。

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