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坂本花織・珠玉のベストショットを厳選
感情を表に出す瞬間がシャッターチャンス

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 アスリートの瞬間を切り取り、観る者に感動を増幅させてくれるスポーツフォトグラファーたち。すべての人間が同じプログラム、同じシーンを観ているなかで、彼らはいかにスケーターの「らしさ」、そして自分の写真「らしさ」を表現しているのだろうか。第4回は、坂本花織選手の「珠玉の一枚」を4人のスポーツフォトグラファーが厳選。被写体としての坂本花織をどう切り取ったのか、その撮影意図について語ってもらった。

岸本勉「持ち前のスピード感と力強さを表現したい」

2019年 世界フィギュアスケート選手権
2019年 世界フィギュアスケート選手権【写真:岸本勉/PICSPORT】

 坂本選手の最大の魅力は身体能力の高さだと思います。女子選手の中でも高さとスピードが抜群にある。それがハマると美しさに変わるんだと思います。スケーティングにおいていろいろなことがマッチすると、演技が終わった後に彼女の満足そうな表情が見られます。この写真は、坂本選手が見せた表情で一番「らしい」なと。アスリートならば誰でもそうだと思いますが、坂本選手は失敗すると本当に顔を覆って悔しい顔をするし、完璧な演技ができた時は両腕を上げて本当に「やった!」とアピールします。そんな坂本選手の何を切り取るかといったら力強さ、スピード感のある一瞬かなと。この写真は坂本選手の「力強さ」を表現していると思います。


 この写真は坂本選手がスピードに乗ったスケーティングシーンを切り取った一枚です。最近は高性能で便利な望遠ズームレンズを使用するフォトグラファーも増えました。確かに望遠ズームレンズは便利ではありますが、使い方を間違えると全身をファインダー越しに収めようとしてしまいます。私自身はそういった写真を撮りたいわけではないので、できるだけズームは使わないように気をつけています。また私はこのシーンでもっとアップで表情を狙ってもよかったかな、と思っています。


 そのような写真を撮るためには撮る側にも集中力が求められます。この写真は400ミリの単焦点レンズで撮っていますが、ずっとスケーターの動きを追いながら、瞬時の判断が求められるし、シャッターを押すタイミングが遅れてはいけない。最近はカメラもミラーレス機が普及してきました。それらの中には1秒間に20コマ撮影できるものもあります。1秒間に20コマとなると今まで撮れなかった写真も今後見られるかもしれません。ただシャッターを押しっぱなしにして写真を撮るわけではないので、そこはやはり狙って写真を撮りたいですね。私の使っているカメラは1秒間に14コマですが、タイミングをみて、フレーミングを考えながらシャッターを押しています。カメラに撮ってもらうのではなく、自身の撮りたいものを撮ることが大事です。

構成:スリーライト

スポナビDo

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