昇格組のビーレフェルトで奮闘する 日本代表・堂安律の現在地
ビーレフェルトで存在感を高めつつある堂安律 【Getty Images】
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右ウイングで輝く能力
ウーべ・ノイハウス監督が堂安を高く評価するのは、こういったプレーに対してである。堂安はただ足が速いだけではなく、非常に器用な選手であることを示すシーンだ。場合によっては一瞬視界を失うかもしれない、または走り過ぎたり、ドリブルをし過ぎたりするかもしれないが、すぐに状況を改善する方法を思いつく。それが堂安という選手だ。
ビーレフェルトはヴォルフスブルクに1-2で敗戦した。1週間前にはバイエルン・ミュンヘンに1-4で負けている。ただし、どちらも相手との質の差で劣ったのであって、自らのナイーブさが原因ではない。ビーレフェルトは高い授業料を払ったと言えるが、この両試合で言えることは、ビーレフェルトで一番プレーのレベルが高かったのは堂安だったということだ。
ノイハウス監督が堂安のプレー内容について振り返る。
「どんどん良くなってきている。バイエルン戦では今までで一番良いプレーをした。ボールさばきが非常に安定し、周りの選手がよく観察できているし、自らも何度かゴール枠にシュートを飛ばした」
バイエルン戦での堂安はキャプテンのファビアン・クロスから横パスを受けて加入後初得点をマークしたが、それ以外にも新鮮で自信あふれるプレーが目立った。ノイハウス監督は「堂安はとても地に足のついた選手だが、自信もある。本当に普通の、いいヤツだよ」とも語っている。
堂安はヴォルフスブルク戦でも確信のあるプレーを見せた。ビーレフェルトに得点チャンスは常に堂安が絡んでいたし、チーム唯一の得点者だったスヴェン・シップロックにアシストしたのも堂安だ。どうやら、すでに彼はブンデスリーガに適応しているようだ。それは彼自身のオープンな性格とも関係しているだろう。堂安は英語でうまくコミュニケーションが取れ、お互いを理解するのに問題が生じていない。そして、ここ2試合での堂安はノイハウス監督から最も特徴を発揮しやすいポジションで起用されている。ビーレフェルトは昇格してきたばかりのチームにしては珍しく攻撃的な4-3-3システムを採用していて、堂安は右ウイングを任されている。以前にプレーしたトップ下よりも、このポジションの方が彼のストロングポイントが生かされる。
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