セ・リーグ各球団の週間MVPは? 菅野が無傷の8連勝、藤浪はチームを救う投球

ベースボール・タイムズ

セ・リーグ各球団の週間MVPは? 【写真は共同】

 2020年のプロ野球シーズン・第10週(8月17日から8月23日まで)における各球団の週間MVPをスポーツナビが選出する。
巨人:菅野智之

 3試合連続完封勝利の後、今季初の同一カード3連敗と両極端な結果となった先週の巨人。四半世紀ぶりとなる記録の口火を切ったのが、今季絶好調の菅野。18日の阪神戦に先発した菅野は、9回3安打無失点で今季3度目の完封勝利をマークした。打線の援護は4回に岡本が放ったソロ本塁打の1点のみだったが、「1-0の完封は格別」とその表情には満足感であふれていた。今季初となる中5日での登板をものともせず、開幕投手から無傷の8連勝を記録したエースは、球団では30年ぶりとなる快挙を達成。通算20度目の完封勝利は、「伝説の大投手」沢村栄治と並ぶ記録で、歴史にも名前を刻む勝利となった。

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DeNA:嶺井博希

 広島に2勝1分けの後、中日に3連敗を喫して敵地での6連戦を終えた先週のDeNA。今季は戸柱、高城らと併用の捕手陣で、3試合でスタメンマスクを被った嶺井を週間MVPに選出する。8月18日の広島戦では2回に先制打を放ち、守備では先発の井納を6回無失点の好投に導いた。20日には、4回1死満塁のチャンスでセンターオーバーの先制2点タイムリー二塁打を放ち、大量得点の起点となった。試合には敗れたが23日の中日戦でも2安打を記録し、完封負けのチームで気を吐いた。スタメンから外れた21日も、今季6打数4安打と結果を残している代打で安打を放っており、規定打席には届いていないが今季の打率は.400となった。

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中日:大野雄大

 先週は5勝1敗と5カード連続勝ち越しを記録して、3位に浮上した中日。2試合連続の1試合3安打など、6試合で打率.542の大島の活躍も捨てがたいが、今回は2013年の田中将大(当時楽天)以来となる4試合連続完投勝利を記録した大野を選出したい。23日のDeNA戦に先発した大野は、3回まで与えた走者は四球の1人のみに抑えると、4回以降も連打は許さずに散発5安打の危なげない投球で今季初の完封勝利をマークした。奪三振は7個で1990年に野茂英雄(当時近鉄)が記録した4試合連続「完投勝利&2ケタ奪三振」のプロ野球記録は逃したが、与田監督は「まさしくこれがエース」と最大級の賛辞を与え、相手のラミレス監督も「大野は素晴らしい投球だった」と白旗を上げる快投だった。

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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