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ランキング1位は里崎氏。歯に衣着せぬ発言に加え、キャッチャーとして培（つちか）った観察眼と分析力、話題の豊富さ、トークの上手さなども支持される理由だ（写真：スポーツナビ）

　ファン投票による「好きなプロ野球解説者ランキング」。投票者に自分が好きな解説者を最大3人まで選んでもらい、ここではその集計結果を20位まで発表する。栄えある1位に輝いたのは、元千葉ロッテマリーンズ捕手、里崎智也氏だ。

「投手の心理分析がパーフェクト」「群を抜いて的確」といった賛辞が並んだ江川卓氏（65歳）や、「とても勉強になる」「すべての話の観点が独特」といった声が聞かれた落合博満氏（66歳）、「いつもファン目線でいい」「ズバズバ言うから聞いていて面白い」と根強い人気の福本豊氏（72歳）など、いわゆるプロ野球界の重鎮も順当にトップ20に入ったが、20人のうち40代が8人を占め、まだ39歳の森本稀哲氏も、「ユーモアと冷静なプレー解説と温かい目線が共存」などと多くの支持を集めて10位に食い込んだ。里崎智也氏（44歳）、赤星憲広氏（44歳）、岩本勉氏（49歳）の上位3人はいずれも40代だ。

「とても分かりやすい」「選手のことを絶対に悪く言わない」という言葉が多く寄せられた赤星氏や、「バラエティ的なトーンだが、実は細かな情報もある」という岩本氏のように、40代でもすでに10年以上のキャリアがある実績十分の解説者もいる。だが一方で、いずれも解説者になって2年目の新井貴浩氏（43歳）、井端弘和氏（45歳）、高橋由伸氏（45歳）もランクイン。現役引退後もヤクルトに留まり、2017年までコーチと監督を務めた真中満氏（49歳）も解説者歴はまだ3年だ。

　新井氏には「丁寧で聞きやすい」「優しい解説は衣笠祥雄さんを彷彿（ほうふつ）とさせる」、井端氏には「すごく分かりやすい」「技術的なことをしっかり話してくれるので勉強になる」、高橋氏には「選手へのリスペクトが感じられる」「選ぶ言葉が優しい」、そして真中氏には「解説業を楽しんでやっている」「負けているチームや調子が悪い選手に対してもポジティブな言葉をかけるので、聞いていて気持ちいい」といった声が寄せられた。

　里崎氏は解説者歴6年。「クセが強いけど、それも込みで彼のセンス」「他の人の意見を尊重しつつ、自分の意見をズバッと言うところが好き」「忖度（そんたく）がなく、歯切れがいい」と、直球勝負の鋭いコメントが魅力のようで、「これまでにいなかったタイプ」という声も。さらに「理に適った解説が多い」「聞いていてためになる話をしてくれる」などと、キャッチャー出身ならではの視点や話の引き出しの多さをたたえる言葉も数多く寄せられた。「西武ファンだが、西武対ロッテ戦の解説が里崎さんの時はワクワクが倍増です」というように、さまざまな球団のファンに支持されているのも特徴だろう。

（企画構成：YOJI-GEN）