セ・リーグ各球団の週間MVPは? 菅野が無傷の8連勝、藤浪はチームを救う投球

ベースボール・タイムズ

巨人戦での悪夢の3試合連続完封負けのチームを救ったのが、自身692日ぶりとなる勝利を挙げた藤浪だった 【ベースボール・タイムズ】

阪神:藤浪晋太郎

 2勝4敗で4位に転落した阪神。巨人戦での悪夢の3試合連続完封負けのチームを救ったのが、自身692日ぶりとなる勝利を挙げた藤浪だった。21日のヤクルト戦は7回途中4失点での降板となったが、試合前まで36イニング無得点と絶不調だった打線が序盤から爆発し、大量援護を受けての勝利となった。昨季はプロ入り7年目で初の未勝利に終わった藤浪だが、今季5度目の登板で18年9月以来となる勝ち星を手にした。イップスも疑われた制球難から復帰した今季は、7月23日の広島戦で初登板し、先発ローテに復帰。同30日のヤクルト戦では7回まで10奪三振で4失点、8月5日の巨人戦は8回4失点と力投も勝ちに恵まれない中、待望の勝利となった。

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ヤクルト:坂口智隆

 先週は2勝4敗で5位まで後退したヤクルト。2度の同一カード3連敗のピンチを救ったのが坂口のバットだった。中日に連敗して迎えた20日の試合では、2点を先制された劣勢の展開で、中日先発の柳から4回に同点2ラン、勝ち越した5回には左腕の岡田からダメ押し点となる2点タイムリーを放ち、2安打4打点の活躍で勝利に貢献した。阪神にも連敗して最下位転落の危機もあった23日は、1点を先制された直後の1回裏、先頭打者本塁打を放ってチームに流れを取り戻した。その後、同点となって迎えた7回には2死一、三塁の場面で決勝点となるタイムリー内野安打を放ち、チームの勝利に貢献。この回限りで降板した小川に勝ち星を付ける貴重な一打となった。

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広島:坂倉将吾

 DeNAに2敗1分けも、巨人に今季初の同一カード3連勝で最下位脱出まで0.5ゲームとした先週の広島。坂倉が2本の本塁打で首位チーム相手に3タテを食らわせる立役者となった。7番・捕手で先発マスクを被った21日の第1戦では、初回に相手先発の田口から今季1号となる3ラン本塁打を放った。守備では先発したルーキー森下の8回1失点の快投をアシスト。森下とのバッテリーでは、この日の勝利で3連勝となったが、「僕は手助け。いい球を投げてくれる投手のおかげ」と謙虚だった。同一カード3連勝がかかった23日は、1対1と緊迫した投手戦の中、8回に代打で値千金のソロ本塁打を放って試合を決めた。プロ通算3本塁打はすべて巨人戦で“巨人キラー”襲名となった。

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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