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台湾プロ野球、世界に先駆けて「開幕」
現地で見えたウイルス対策、選手たちの声

参入1年目の楽天、ユニークな「仕掛け」でPR

自身の鼻、口が描かれた布マスクを着用する楽天・ワンイーゼン投手(元横浜DeNA)
自身の鼻、口が描かれた布マスクを着用する楽天・ワンイーゼン投手(元横浜DeNA)【写真提供:楽天モンキーズ】

 こうした中、企画力で話題を集めているのが楽天モンキーズだ。


 昨年、球団の身売りを発表した人気&実力ナンバーワンチーム、ラミゴモンキーズを買収した楽天は、参入1年目となる今季、本拠地・桃園国際球場に新しいフィールドシートやVIPルームを建設、スタジアムをグレードアップさせた。観客が入場可能となったあかつきには、ファンが楽しめる各種のエンターテインメントを打ち出していくという。


 楽天は、無観客試合決定後も逆境にめげることなく、話題性を高めるとともにビジネスチャンスにつなげている。オンラインショップでは、主力選手や、チアガール「Rakuten Girls」のメンバー全員の鼻、口が描かれた布マスクを予約販売したほか、中国語8文字までの応援メッセージと顔写真4枚を送ることにより、スタンドに、顔入りメッセージボードを掲示できる権利も販売した。また、空いたスタンドを活用した協賛企業への販売も積極的に行っているという。

応援歌を奏でるロボット応援団も来たる開幕のためにスタンバイ
応援歌を奏でるロボット応援団も来たる開幕のためにスタンバイ【駒田英】

 また、桃園国際球場では、開幕にあわせ、スタンドに応援ボードを掲げたユニフォームを着たマネキン応援団や、応援歌を奏でるロボット応援団を設置、モンキーズの定番である電子音楽の応援を、彼らがどのように盛り上げるのか楽しみだ。


 これらの「仕掛け」について、楽天の川田喜則ゼネラルマネージャーは「数多くのファンの方が入場できないなか、どのようにファンのメッセージ・声援を選手に届けるか、また、どのように中継を通じて試合を盛り上げて、ファンに伝えていくか、スタッフが周囲と連携しながら考え抜いた」と説明。トライ&エラーをしながら広げていきたい、と決意を語った。

CPBLから日本のファンへ

中信兄弟のチアガール「Passion Sisters」は無観客でも球場で応援。日本でも人気のチュンチュン(写真左から1番目)も登場
中信兄弟のチアガール「Passion Sisters」は無観客でも球場で応援。日本でも人気のチュンチュン(写真左から1番目)も登場【駒田英】

 台湾プロ野球はCPBLのOTT「CPBLTV」で海外から視聴可能だが、イレブンスポーツ日本でも、楽天と統一の一部主催試合の中継放送が決定した。また、中信兄弟、富邦の2チームの主催試合の放送についても、日本の業者と交渉を行っているという。


 CPBL宣推部の劉東洋主任は、日本の野球ファンに向け「日本でプロ野球の試合を見られるまで1、2カ月かかりそうです。日本の皆様は野球に飢えていると思いますので、ぜひ台湾プロ野球、CPBLの試合に注目して、楽しんでいただきたいと思います」というメッセージをくれた。

今は野球が見られる幸せをかみ締めながら、世界各国のファンが野球を見られる日を心から願う、と筆者は綴る
今は野球が見られる幸せをかみ締めながら、世界各国のファンが野球を見られる日を心から願う、と筆者は綴る【駒田英】

 12日の試合、ホーム・中信兄弟の応援は、応援歌のメロディー、そして録音済の歌声がアンプを通じて球場に流れ、チアガールの「Passion Sisters」も、チャーミングな笑顔とダンスで、画面を通じてファンを盛り上げていた。しかし、ホームランが飛び出しても両軍ベンチから歓声が起きるのみ。昨年の台湾シリーズやプレミア12の台湾対日本で、このスタジアムをファンが埋めつくし、鳴り物と揺れるほどの大歓声で盛り上がっていたことを考えると、寂しさは否めなかった。


 ただ、今は、台湾野球が見られる幸せをかみ締めながら、一人一人が防疫を強く意識し、世界各国のファンが再び球場で思うがままに野球を楽しめる日が一日も早く訪れることを心から願いたい。

駒田英

台湾野球好きが高じて2006年に来台。語学学校でまず中国語を学び、その後、大学院で翻訳を専攻。現在、政府系国際放送局で日本語放送のパーソナリティーを務め、スポーツ番組も担当。『台湾プロ野球<CPBL>観戦ガイド 』(ストライク・ゾーン)に執筆者の一人として参加した。

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