台湾メディアは侍の躍動をどう報道した? 現地の日本野球人気とともに紹介

駒田英
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台湾でのオープニングラウンドを3連勝で突破した侍ジャパン。現地ではどのように取り上げられていたのか 【写真は共同】

 7日のプレミア12・日本対台湾の試合をご覧になった皆さんは、台湾のファンの熱烈な応援に驚かれたことだろう。主催者であるWBSC(世界野球ソフトボール連盟)の公式発表で20,465人と、台中インターコンチネンタル球場の収容人数約2万人を超える観客を集めた。20,465人という数は、台湾プロ野球を含め今年最多、平日では異例といえる。

 今回のプレミア12における台湾の試合は、内野席が台湾元で1,800元〜2,500元(日本円で約6,460〜9,000円)、外野も1,000元(同3,600円)と、第1回大会に比べ1.5〜2倍となり、発表当初は不満の声も聞かれたが、いざ9月13日に一般発売が始まると、日本戦はわずか30分弱で売り切れとなった。

 なぜここまで多くの観客を集めたのだろうか。私は大きく分けて2つの理由があるように思う。
 一つは、台湾(中華民国)が国際社会において微妙な立場にある中で、世界に対抗できる団体競技・野球の国際大会の人気はもともと高く、特に今回は東京五輪の予選を兼ねているという点。

 もう一つは、台湾の野球ファンの日本野球に対する関心の高さ、そして高い壁である日本相手にどこまで戦えるかという、好試合を期待する気持ちからではないだろうか。

 今回は二つ目の台湾における日本野球への関心の高さ、そして、台湾メディアのプレミア12・侍ジャパンに関する報道について紹介したい。
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著者プロフィール

台湾野球好きが高じて2006年に来台。語学学校でまず中国語を学び、その後、大学院で翻訳を専攻。現在、政府系国際放送局で日本語放送のパーソナリティーを務め、スポーツ番組も担当。『台湾プロ野球<CPBL>観戦ガイド 』(ストライク・ゾーン)に執筆者の一人として参加した。

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