【ラグビー/NTTリーグワン】九州ラグビー界のトップランナー。 山田章仁が胸に抱く情熱の炎<九州電力キューデンヴォルテクス>

九州電力キューデンヴォルテクス 山田章仁選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

4月28日、九州電力キューデンヴォルテクス(以下、九州KV)がディビジョン2 4〜6位 順位決定戦の初戦を迎える。D2の6位が参戦することになる今季のD2/D3入替戦だが、九州KVはこの戦いに回るつもりはない。今季の“ホストゲーム最終戦”となる今節、支えてくれたファンに勝利を届ける。

脳震盪の影響で約1カ月ぶりの出場となった前節のレッドハリケーンズ大阪戦(以下、RH大阪)、山田章仁は逆転のトライを奪う活躍でフル出場。千両役者ぶりを発揮した。

「RH大阪戦でもそうでしたが、試合の終盤でもしっかりスプリントできている。80分出るのは当たり前。昨季はインパクトメンバーとしてチームを支えるという役割でしたけど、80分やれる自信はありました。それを形にできたのも今季の序盤からいまにかけてなので、また一つ、自分への自信が深まりました」

また、自身の成長だけでなくチームの成長にも確かな手ごたえを感じている。

「D2では一番成長しているチームではないかなと思っています。前節の勝ち方がすごく良かった。いろいろな試合を見てきた僕の経験からですけど、力がついてきたチームの試合運びだったかなと思っています」

チームの成長に負けじと年齢を重ねても山田章仁は常に成長を追い求めてきた。先発出場が増えた今季、安定したパフォーマンスの背景には不断の努力、その濃密さがうかがい知れる。

シーズン終盤に差し掛かり、戦いの場から去ることを選択する者たちの名前も聞こえるようになってきた。山田章仁も堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)や田中史朗(NECグリーンロケッツ東葛)といった戦友たちが引退を選択したことに思いを馳せることもあった。

それでも、山田章仁はまだ走り続ける。

「プロ野球もJリーグも開幕して九州のスポーツファンの目がそちらに行きがちですが、今季ホストゲーム最終戦ということで注目してもらいたい。福岡、九州のスポーツファンのみなさんにラグビーの熱が届くようにしたいですね」

誰もが認める九州ラグビー界のトップランナー、その情熱の炎は衰える気配を見せない。

(杉山文宣)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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