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Bリーグ中止決定までの舞台裏
再びバスケを見るために今こそ結束を

 Bリーグは3月27日に臨時理事会を開催し、2019-20シーズンの全試合中止を決定した。レギュラーシーズンの残り試合に加えて、5月に予定されていたB1チャンピオンシップ、B1残留プレーオフ、B2プレーオフなどのポストシーズンも行われない。


「選手やコーチ、クラブ関係者の心身の健康を最優先した」


 大河正明チェアマンはシーズン中止の理由をそう述べていた。B1、B2のリーグ戦は成立し、各地区の順位も確定した扱いになる。ただし「優勝チーム」は決しないまま19-20シーズンが終了する。

選手会とのミーティングも実施。会長の田口成浩(写真左)、前会長の竹内譲次(中央)、副会長の田渡凌(右)はマスクを着けて参加、その他ビデオ会議で参加した選手もおり意見を交換した
選手会とのミーティングも実施。会長の田口成浩(写真左)、前会長の竹内譲次(中央)、副会長の田渡凌(右)はマスクを着けて参加、その他ビデオ会議で参加した選手もおり意見を交換した【スポーツナビ】

 理事会では昇降格についても議論された。B1残留プレーオフ、B2プレーオフが中止になったがJリーグと同じように「降格なし・昇格あり」の決定がくだされた。


 チェアマンはこう述べている。


「残留プレーオフなしに降格チームを作ることはできない。一方で昇格を目指して投資し、47試合を戦ったB2クラブを全く昇格させないわけにもいかない。B1ライセンスの保有を前提に、B2の上位2チームをB1に昇格させる。20-21シーズンはB1が20チーム、B2が16チームになる」


 B1とB2はともに東、中、西の3地区制で行われているが、地区の再編成とポストシーズンの再設計は4月以降に議論される。また21-22シーズンのB1を18チームに戻すか、20もしくはそれ以上で開催するのかといった議論も、これから進められる。


 大河チェアマンは先日の取材で、感染拡大をリスクとして認識したのは1月末だったと明かしていた。1月29日には中国・武漢からチャーター機により邦人が帰国し、2月3日にはクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の横浜寄港があった。

帰国を希望する外国籍選手も

 プロスポーツにその影響が波及したのは2月下旬だ。Bリーグも2月26日、リーグ戦の中断と日程の後ろ倒しを決定した。一方で3月10日にはB1チャンピオンシップなどポストシーズンの日程変更と、無観客による開催を発表。いったんはリーグ戦の再開に踏み切った。


 しかし選手やレフェリーの発熱により3月14日、15日と1試合ずつが中止となった。選手やコーチから不安を訴えるコメントも相次いだ。Bリーグはこれを受けて16日に日本バスケットボール選手会とのミーティングを組み、17日にもBリーグの実行委員会を開催。両者の意向をくみ、3月20日から4月1日まで計95試合を中止とした。


 影響が大きかったのは、無観客試合の直前となる11日(日本時間12日)に発表されたNBAの中断だ。外国籍選手を中心に、試合開催への抵抗が強まっていった。


 3月19日(日本時間20日)にはアメリカ国務省が、海外旅行中のアメリカ人に対する帰国要請を行った。日本国内では当初「海外に滞在するアメリカ人」と報道され、リーグサイドに動揺が走った。


 Bリーグは外国籍選手が2名までコートに立てるルールで開催している。どのクラブも彼らがチームの中心を担っていて、プロ野球やJリーグに比べて依存度が高い。外国籍選手がコートから去れば競技レベルは落ち、積み上げてきたチームの連携も崩れる。


 20日の段階で、B1・B2合わせて8名の外国籍選手が既に契約を解除。11名がリーグ戦再開後の復帰を前提に帰国していた。おおよそ8割の外国籍選手は日本に残留していたが、帰国を希望する声はリーグにも多く届いていた。

大島和人
大島和人

1976年に神奈川県で出生し、育ちは埼玉。現在は東京都町田市に在住する。早稲田大在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れ、世界中のスポーツと接する機会を得た。卒業後は損害保険会社、調査会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。バスケットボールやサッカー、野球、ラグビー、バレーなどの現場にも小まめに足を運び、試合観戦数は毎年300試合を超える。日本を実はサッカーだけでなくバスケ強国であるスペイン、バレー王国・ブラジルのような球技大国にすることが一生の夢で、“球技ライター”を自称している。

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