連載:岡田メソッドの神髄

「自立した選手」を育てる最良の方法論 プレーモデルを構築し、原則で導く

岡田武史
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第5回

岡田メソッドでは、サッカー選手の土台として、16歳までにプレーの原則を身につけることを目指している 【スポーツナビ】

プレーモデルの定義

 岡田メソッドでは、プレーモデルを「プレーの原則を体系化したもの」と定義しています。

「原則」とは、「物事が、それに基づいて成り立つような根本、基本となる法則」という意味です。サッカーのプレーにも、そのような原則が存在しています。サッカーは「相手より1点でも多くとって勝利する」ことを目指し、攻撃と守備が絶え間なく連続するなかで行われます。

 さらに、ピッチ上に選手が入り乱れているので、つねに状況が変化する複雑性の高いスポーツです。だから、一見、混沌としているように見えます。しかし、原則に基づいて整理すると、サッカーの試合で起こっているプレーを簡潔に理解しやすくなります。

 そして、岡田メソッドでは、整理した原則を体系化しています。体系化とは、個別の知識や仕組みを関連づけてまとめることです。体系化することで、それぞれの関連性が明確になるので、サッカーを理解しやすくなると同時に、教えやすくなるメリットがあります。
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著者プロフィール

株式会社今治.夢スポーツ代表取締役会長。1956年大阪府生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、古河電気工業サッカー部(現ジェフユナイテッド市原・千葉)に入団し、日本代表に選出。引退後は、日本代表監督(二度のW杯出場)、コンサドーレ札幌監督(J2優勝)、横浜F・マリノス監督(J1二連覇)、中国スーパーリーグの杭州緑城監督を歴任。2014年にFC今治オーナー就任。AFC(アジアサッカー連盟)最優秀監督、Jリーグ最優秀監督、日本サッカー殿堂入りなど受賞歴多数。

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