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“怪物”ハーランドだけじゃない
ブンデスを彩るノルウェー人の系譜

 第18節のブンデスリーガデビュー戦でアウクスブルク相手にハットトリックを達成し、続くケルン戦、ウニオン・ベルリン戦でもドッペルパック(1試合2得点)を記録。ドルトムントに鳴り物入りで加入したエアリング・ハーランドの勢いが止まらない。周知のとおり、ハーランドの母国はノルウェーだ。スカンジナビア半島の西岸に位置するこの国には数多くの名手を輩出してきた歴史があり、地理的に近いドイツで異彩を放ったプレーヤーも少なくない。

覚えておきたいノルウェー人の系譜

デビューから4試合で8ゴールと衝撃的な活躍を見せるハーランド
デビューから4試合で8ゴールと衝撃的な活躍を見せるハーランド【Getty Images】

 最も偉大な功績を残したノルウェー人は、ブンデスリーガ参戦2年目の1987-88シーズンにマイスターシャーレを掲げたルネ・ブラツェットだ。引退することになる94-95シーズンまでブレーメン一筋を貫いたスイーパーの名手で、ブンデスリーガとDFB杯でそれぞれ二度の優勝を経験、UEFAカップウィナーズカップ制覇にも大きく貢献した。2003年にはUEFA主催の「過去50年の最優秀ノルウェー人選手」にも選出。ブンデスリーガでは同国出身者歴代2位の通算230試合に出場した。


 オールドファンはヨルン・アンデルセンの名前も忘れていないだろう。ノルウェーリーグ得点王の肩書を引っ提げ、85年10月にニュルンベルクに加入したFWはその後、アイントラハト・フランクフルト→フォルトゥナ・デュッセルドルフ→フランクフルト→ハンブルガーSV→ディナモ・ドレスデンと渡り歩き、通算243試合68得点を記録。フランクフルト在籍時の89-90シーズンに19ゴールを挙げ、外国籍選手ではリーグ史上初の得点王に輝いた。


 アンデルセンがトップスコアラーとなったシーズン、ケルンの2位フィニッシュに貢献したのがアンデルス・ギスケだ。ギスケは若き天才MFトーマス・へスラー、日本人にもなじみの深いピエール・リトバルスキーやフランク・オルデネビッツ擁する豪華攻撃陣を後方から支えた。ブラツェット、アンデルセン、ギスケまでが「200試合」以上の出場歴を持ち、現役のホーヴァル・ノルトヴェイト(ホッフェンハイム)があと2試合で、ペア・シェルブレット(ヘルタ・ベルリン)があと4試合でその大台に到達する。


 98-99シーズンにヘルタのチャンピオンズリーグ出場権獲得に貢献した攻撃的MFのヒェティル・レクダル(ボルシアMGでもプレー)、10-11シーズンから2年連続で二桁得点を挙げたFWモハメド・アブデラウエ(元ハノーファー、シュトゥットガルト)、ヘルタの守護神ルネ・ヤースタインあたりも、ブンデスリーガのファンを沸かせたノルウェー人の名手として挙げられるだろう。


 偉大な先人たちがつづってきた「ノルウェー人のブンデスリーガ挑戦記」に、ハーランドがどんなページを書き加えていくのか。ドルトムントを熱狂させるティーンエージャーのパフォーマンスから目が離せない。


文=遠藤孝輔

ブンデスリーガ

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