“怪物”ハーランドだけじゃない ブンデスを彩るノルウェー人の系譜
覚えておきたいノルウェー人の系譜
デビューから4試合で8ゴールと衝撃的な活躍を見せるハーランド 【Getty Images】
オールドファンはヨルン・アンデルセンの名前も忘れていないだろう。ノルウェーリーグ得点王の肩書を引っ提げ、85年10月にニュルンベルクに加入したFWはその後、アイントラハト・フランクフルト→フォルトゥナ・デュッセルドルフ→フランクフルト→ハンブルガーSV→ディナモ・ドレスデンと渡り歩き、通算243試合68得点を記録。フランクフルト在籍時の89-90シーズンに19ゴールを挙げ、外国籍選手ではリーグ史上初の得点王に輝いた。
アンデルセンがトップスコアラーとなったシーズン、ケルンの2位フィニッシュに貢献したのがアンデルス・ギスケだ。ギスケは若き天才MFトーマス・へスラー、日本人にもなじみの深いピエール・リトバルスキーやフランク・オルデネビッツ擁する豪華攻撃陣を後方から支えた。ブラツェット、アンデルセン、ギスケまでが「200試合」以上の出場歴を持ち、現役のホーヴァル・ノルトヴェイト(ホッフェンハイム)があと2試合で、ペア・シェルブレット(ヘルタ・ベルリン)があと4試合でその大台に到達する。
98-99シーズンにヘルタのチャンピオンズリーグ出場権獲得に貢献した攻撃的MFのヒェティル・レクダル(ボルシアMGでもプレー)、10-11シーズンから2年連続で二桁得点を挙げたFWモハメド・アブデラウエ(元ハノーファー、シュトゥットガルト)、ヘルタの守護神ルネ・ヤースタインあたりも、ブンデスリーガのファンを沸かせたノルウェー人の名手として挙げられるだろう。
偉大な先人たちがつづってきた「ノルウェー人のブンデスリーガ挑戦記」に、ハーランドがどんなページを書き加えていくのか。ドルトムントを熱狂させるティーンエージャーのパフォーマンスから目が離せない。
文=遠藤孝輔
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