連載:プエルトリコ野球から学ぶヒント

二冠王・DeNAソトのパワーの源 日本人が知らない「野球を楽しむ」の真意

中島大輔
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「シーズンオフはハードに練習している。野球とワークアウト(体を鍛えること)を毎日だ。そういう時間が楽しいんだよ」

 2019年12月中旬、アメリカ自治領プエルトリコの首都サンフアンで横浜DeNAベイスターズのネフタリ・ソトはそう話した。快活な表情が、故郷で充実した時間をすごしていることを物語る。

オフは毎日300〜500球打っているというソト 【撮影:龍フェルケル】

 2007年ドラフト3巡目でシンシナティ・レッズに指名されてから11年後、2018年に来日したソトは鮮烈な印象を残した。1年目は故障で出遅れ、4月終了時点で本塁打ゼロだったものの、5月から爆発して本塁打王を獲得する。2年目の2019年は141試合に出場して43本塁打、108打点で二冠に輝いた。

 レッズ時代に「プロスペクト」(有望株)に挙げられた男はなぜ、日本で飛躍できたのか。その背景には、日本人選手が世界で活躍するためのヒントが隠されている。
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著者プロフィール

1979年埼玉県生まれ。上智大学在学中からスポーツライター、編集者として活動。05年夏、セルティックの中村俊輔を追い掛けてスコットランドに渡り、4年間密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『プロ野球 FA宣言の闇』。2013年から中南米野球の取材を行い、2017年に上梓した『中南米野球はなぜ強いのか』(ともに亜紀書房)がミズノスポーツライター賞の優秀賞。その他の著書に『野球消滅』(新潮新書)と『人を育てる名監督の教え』(双葉社)がある。

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