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テニスをカナダで一番の人気スポーツに
取材が苦手なシャポバロフ“究極の夢”

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片手打ちのバックハンドが代名詞のシャポバロフ。「次代の旗手」をして若くして衆目を集める
片手打ちのバックハンドが代名詞のシャポバロフ。「次代の旗手」をして若くして衆目を集める【Getty Images】

 やや伸びた金髪を前後ろ逆に被ったキャップで束ね、コート上を縦横無尽に走り回る。左右に振られてもボールに食らいつき、左腕を振り抜いて強打を放つ。個性的な出で立ちやラファエル・ナダル(スペイン)とロジャー・フェデラー(スイス)の両雄を彷彿(ほうふつ)とさせるそのプレースタイルで、「次代の旗手」はジュニア時代から関係者たちの衆目を集めてきた。


 それもそのはず――と言えるかもしれない。デニス・シャポバロフ(カナダ)は、フェデラーとナダルの二人を「最大のアイドル」として育ってきた。とりわけフェデラーは彼にとって「ヒーロー」であり、彼の代名詞である片手打ちのバックハンドも、フェデラーなしでは生まれなかったかもしれないからだ。

「ヒーローのイメージと母親の教え」で生まれたバックハンド

長い時間をかけてものにしてきた片手のバックハンドストロークは、フェデラーと同じ
長い時間をかけてものにしてきた片手のバックハンドストロークは、フェデラーと同じ【Getty Images】

 まだ物心がついたばかりのその日のことを、シャポバロフは今でもはっきりと覚えているという。旧ソ連の国内トップ選手であった母親と、コーチの父親と一緒にテニスコートを訪れた朝。ルーティーン通りにボールをしばらく打った後、母親と父親はおもむろにコートを離れて二人で何か話し始めた。そしてコートに戻ってきた母親は、彼にこう言ったという。

内田暁

テニス雑誌『スマッシュ』などのメディアに執筆するフリーライター。2006年頃からグランドスラム等の主要大会の取材を始め、08年デルレイビーチ国際選手権での錦織圭ツアー初優勝にも立ち合う。近著に、錦織圭の幼少期からの足跡を綴ったノンフィクション『錦織圭 リターンゲーム』(学研プラス)や、アスリートの肉体及び精神の動きを神経科学(脳科学)の知見から解説する『勝てる脳、負ける脳 一流アスリートの脳内で起きていること』(集英社)がある。京都在住。

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