全豪連覇へ好材料がそろう大坂なおみ 経験値と新コーチ就任で復調したメンタル

山口奈緒美
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全豪オープンの連覇という偉業が期待される大坂。灼熱のオーストラリアで再び頂点に輝けるのか 【Getty Images】

 4大大会(グランドスラム)の今季初戦「全豪オープンテニス」に臨む大坂なおみ(日清食品)は、女子シングルスのディフェンディングチャンピオンとして今大会に挑む。2019年は全豪オープン優勝後、2人のコーチの解任、肩の故障と浮沈の大きいシーズンを過ごした大坂。現在は肩の故障も癒えて本来の調子を取り戻しつつあるだけに、全豪オープン連覇は決して不可能なミッションではない。得意のハードコートの会場だけに、再び偉業を成し遂げてくれるという期待感も高まっている。

昨シーズン終盤の肩の故障から復調

 WTAファイナルズの舞台である中国・深センを不完全燃焼のまま後にしてから2カ月半。2020年も大坂は、ブリスベン国際でシーズンのスタートを切った。連覇を狙う全豪オープンに向けて気がかりなのは、深センでの棄権の原因になった右肩の状態だ。昨年の北京オープンの決勝で痛め、WTAファイナルズの直前まで3週間近く「サーブを打つこともできなかった」という事実は、ブリスベンの地で初めて本人の口から明かされた。

 大坂は肩の故障の影響についてこう話している。
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著者プロフィール

1969年、和歌山県生まれ。ベースボール・マガジン社『テニスマガジン』編集部を経てフリーランスに。1999年より全グランドスラムの取材を敢行し、スポーツ系雑誌やウェブサイトに大会レポートやコラムを執筆。大阪在住。

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