連載:春を待つ令和の怪物たち

雌伏の時を過ごす明石商・来田&中森 フォーム固めの冬から飛躍の春へ

沢井史
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下級生の頃から甲子園で強烈なインパクトを残した、明石商の来田と中森(写真左から)。選出が有力なセンバツではどのような姿を見せるか 【写真は共同】

 令和初の新年を迎えるにあたり、明石商主将の来田涼斗、そしてエース・中森俊介は正月の初詣で、こんな祈願をした。

「5季連続甲子園に出られますように」(来田)

「全国制覇ができますように。ケガをしませんように」(中森)

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甲子園でインパクト残すも、秋は一進一退

左打席から豪快な当たりを飛ばす来田だが、秋は一進一退の状態だったという 【写真は共同】

 ともに1年夏から甲子園に出場。最高学年になる今年はいよいよ高校野球の集大成となる。来田は昨秋から主将となり、チームを背中でも引っ張る立場になった。

 来田のキャプテンシーに関しては、狭間善徳監督は当初は厳しめな見方をしていたが、日を追うごとに評価が変わってきたという。

「自分で率先して声を掛けるようになったし、引っ張ろうという意識が強くなってきている。まぁ、まだまだなところもあるけれどね」

 打撃に関しては、昨秋は3番を打った時期もあったが、大会中盤以降は1番に落ち着いた。ただ、打撃成績は一進一退をたどった。昨春のセンバツ準々決勝・智弁和歌山戦で先頭打者&サヨナラ本塁打を放ったように、あまりにもインパクトのある打撃を見せていた分、期待は高い。だが、本人が「全くダメだった」と言うように、秋は目立った成績を残せなかった。

 原因はもちろん分かっている。
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著者プロフィール

大阪市在住。『報知高校野球』をはじめ『ホームラン』『ベースボールマガジン』などに寄稿。西日本、北信越を中心に取材活動を続けている。

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