連載:高校野球の「球数制限」を考える
プロローグ
日本の夏の風物詩「甲子園」。球児たちがひたむきに白球を追う姿に日本中が感動し、ヒーローたちの「熱投」に拍手喝采を送ってきた。だが昨今、高校野球が「球数制限」問題で揺れている。今年、高野連が「投手の障害予防に関する有識者会議」を開催し、秋までに何らかの方針を出すと言われている。
この連載では、高校・大学野球の指導者からスポーツドクター、日米の考え方の違いを知る元プロまで、さまざまな立場の野球人の率直な意見を聞いた。高校野球、そして学生野球はどうあるべきか、考えていきたい。
連載一覧
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【第1回】過去を悔いる慶應高・上田前監督の考え 指導者の道筋を作るため、球数制限は必要
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【第2回】智辯和歌山・高嶋前監督は球数制限に疑問 問題の根源は違うところにある
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【第3回】野球を科学する早大・小宮山悟監督の考え 小中学生に「正しい投げ方」は教えられない
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【第4回】球数制限を導入した首都大学リーグ 日体大野球部の取り組みに迫る
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【第5回】医師として野球を見続ける馬見塚氏の考え 「球数制限」は対症療法、根本治療が必要
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【第6回】黒田博樹氏が考える、正しい投球フォーム 「長く投げる」ために大切なこととは?
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【第7回】大野倫は「球数制限」をどう考える? 「選手も大人も守るためにルール化へ」
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【最終回】選手ファーストへ舵を切り始めた野球界 「球数制限」議論から、考えるきっかけに