3連勝4連敗の日本シリーズで何が? 近鉄戦士が明かした加藤哲郎への本音
右肩痛を抱えながらも日本シリーズでベンチ入り、第3戦で好投した加藤 【写真は共同】
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投げるどころではなかった加藤
加藤 全然です。
――ええ!?
加藤 いや、本当に。もうね、肩が痛くて。それどころじゃなかったんですよね。たぶん日本シリーズで投げるのは無理だと思っていましたから。
――光山さんは最後にアピールできたので、日本シリーズで暴れてやるという気持ちはあったのでしょうか?
光山 シリーズに入る前に、まず古久保(健二)さんが骨折かなんかして、キャッチャーは僕と山下(和彦)の二人だった。で、山下が第2戦でファウルチップが当たって突き指したんですよ。その2試合目の途中から、僕が出て行くことになった。自分に巡ってくる不思議な力はありましね。
――ただ、リーグ戦が熾(し)烈でしたし、そこで優勝したことで正直、チームとして「さあ! 日本シリーズだ!」という気持ちにすぐにはなれなかった部分もあったのではと思いますが……。それとも優勝した勢いのまま「いくぞ!」という感じだったんでしょうか?
大石 僕は毎年、日本シリーズはほとんど見てなかった。出たいなという気持ちは持っていましたけど、悔しかったから。そういう意味ではやっと出られるという感じでしたね。
――それが、第1戦の先頭打者ホームランにつながったんですね?
大石 あれは、どうでしょう……。あれがケチのつけ始めかと……(苦笑)日本シリーズで負けたのは、加藤の責任じゃない。僕の責任です。
加藤 ええ!? そうなんですか?
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