連載:“近鉄OB同窓会”令和だから言えるアレコレ

筋書きの“ある”ドラマだった89年の優勝 キャンプは対照的な思いで臨んだ近鉄戦士

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長年にわたって近鉄は温暖なサイパンで春季キャンプを行っていた。(写真は97年のもの) 【写真は共同】

 あと一歩まで迫りながら悲運な形でシーズンを終えた近鉄はその翌年、「10・19」の悔しさを糧にする形で見事にリーグ制覇を成し遂げた。個性派ぞろいの「いてまえ軍団」が、歴史上稀に見る3球団の大混戦を制して、歓喜の瞬間を迎えることになる。

昼には練習が終わっていたサイパンキャンプ

――さあ、歓喜の1989年に話を変えます。前の年にあんなことがあって、全国的にも大騒ぎとなった。その次の年ですから、今までのシーズンとは違う感じだったのではと思いますが?

大石 まあ、そこは近鉄ですよ。「今年はやるぞ」って感じでもなかった(笑)

――当時はサイパンキャンプでしたが、サイパン、良かったですよね〜

大石 ははは(笑)そっちの話に行きます?

――だって、昼くらいには練習、終わっていましたよね?
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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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