2020年は記録ラッシュの1年に!? 巨人・坂本が史上最年少で2000安打へ

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「野球は記録のスポーツ」と言われる。毎年、さまざまな記録が話題となり、選手や関係者だけでなく、ファンもその動向に一喜一憂する。

 今季は2014年以来、5年ぶりに名球会入り選手がゼロに終わった。達成された記録では、青木宣親(東京ヤクルト/NPB通算1500安打)、山川穂高(埼玉西武/100本塁打)、投手では山崎康晃(横浜DeNA/150セーブ)と、史上最速(山川は日本人選手最速)や最年少での達成が目立った。選手にとっては節目であり、目標でもある個人記録。ここでは2020年に達成されそうな記録を紹介する。

東京五輪が坂本の大記録を後押し?

2019年のリーグMVPに輝いた巨人・坂本勇人。来季は通算2000安打を史上最年少のスピード記録で狙う 【写真は共同】

 昨年は到達者がいなかった名球会入りの記録だが、来季は可能性の高そうな候補者が複数いる。打者では坂本勇人(巨人)が通算2000安打まであと116本に迫っている。

 アクシデントがなければ達成が確実視されており、焦点は史上最年少記録更新の可否になる。現在の記録は榎本喜八(1968年、当時東京)の31歳7カ月。1988年12月14日生まれの坂本は、来年の7月13日までに116安打を打てば記録更新となる。今季の坂本はチーム93試合目、7月30日の広島戦で116本目を記録しているが、来季は東京五輪の関係で開幕が9日早くなっており、可能性は十分にありそうだ。

 また、福留孝介(阪神)も残り103本でNPB通算2000安打の大台到達となる。日米通算では2395安打を放ち、すでに名球会入りを果たしているが、一つの区切りとしてウォッチしていきたい。今季は右ふくらはぎの故障もあり、104試合出場で89安打に終わったが、規定打席に達した15年から18年は110安打以上をマーク。出場機会を確保すれば十分に可能な数字となっている。

 投手では、藤川球児(阪神)がNPB通算250セーブに残り9に迫る。日本球界復帰以降はセットアッパーや中継ぎでの起用が多かったが、今季後半からクローザーに戻り、16セーブを挙げた。来季は34試合に登板すれば、史上8人目となる通算800試合登板にも到達し、そうなれば名球会入りも視野に入る。

 他には、サファテ(福岡ソフトバンク)が250セーブまであと16となっているが、股関節手術の影響で昨季は登板なしに終わっており、達成は体調次第となりそうだ。
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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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