代打・池添これぞ仕事人の勝負騎乗だ
インディチャンプ 香港で打倒世界一へ

史上7頭目の春秋マイルGI連覇

インディチャンプが春の安田記念に続きマイルCS制覇、史上7頭目の春秋マイルGI連覇となった
インディチャンプが春の安田記念に続きマイルCS制覇、史上7頭目の春秋マイルGI連覇となった【スポーツナビ】

 JRA秋のマイル王決定戦、第36回GIマイルチャンピオンシップが17日、京都競馬場1600メートル芝で行われ、池添謙一騎乗の3番人気インディチャンプ(牡4=栗東・音無厩舎、父ステイゴールド)が優勝。好位4番手から直線一気の差し脚で、春の安田記念に続き史上7頭目の春秋マイルGI連覇を達成した。良馬場の勝ちタイムは1分33秒0。


 インディチャンプは今回の勝利でJRA通算12戦7勝、重賞は2019年GI安田記念、19年GIII東京新聞杯に続き3勝目。騎乗した池添は03年・04年デュランダル、11年エイシンアポロンに続きマイルCS4勝目、同馬を管理する音無秀孝調教師は09年カンパニー、16年ミッキーアイルに続き同レース3勝目となった。

騎乗した池添はこれでマイルCS4勝目
騎乗した池添はこれでマイルCS4勝目【スポーツナビ】

 なお、1番人気に支持されていた川田将雅騎乗のダノンプレミアム(牡4=栗東・中内田厩舎)は勝ち馬から1馬身半差で敗れ、天皇賞・秋に続く2着惜敗。さらにクビ差の3着にはオイシン・マーフィー騎乗の6番人気ペルシアンナイト(牡5=栗東・池江厩舎)が入った。

「今年一番の出来。安田記念以上でした」

音無調教師も絶賛する騎乗を見せた池添、馬上でも笑顔がはじけた
音無調教師も絶賛する騎乗を見せた池添、馬上でも笑顔がはじけた【スポーツナビ】

 真のマイル王が誰であるか――春の王者インディチャンプが完ぺきな走りでもって、その答えを満天下に示してみせた。


「今回は結構自信があったんです」


 そう話したのは、レース後の共同インタビューでお立ち台に上がった音無調教師。休み明けを使っての叩き2走目、セオリー通りの出来アップとなったインディチャンプだが、その上昇具合は期待以上のものだったのだろう。


「今年一番の出来でしたね。安田記念以上でした。前走が太目残りでしたから、それが絞れたことでもう先週の時点で良かったです」


 それならそうと早く言ってくださいよ……と、アルアイン本命で見事撃沈した僕のような馬券下手は涙目で訴えたいところだが、陣営には強気に振り切れない理由があった。それは主戦・福永の騎乗停止により、急遽ジョッキーが乗り替わりになったこと。池添が福永より劣る、という意味ではない。癖のある馬だけに初騎乗のジョッキーがそこを巧く御すことができるかどうか――そんな不安があったために「強気に言えなくて、我慢していました」という。だが、トレーナーの心配は杞憂に終わった。馬も完ぺきなら、代打騎手もまたパーフェクトな騎乗で答えたのである。


「(池添の騎乗は)満点でしたね。インディチャンプの今後のお手本になるような騎乗をしてくれました」

主戦・福永からのアドバイスは「ゲート」と「ソラ」

ゲストプレゼンターの窪塚洋介さん(左)も池添を祝福
ゲストプレゼンターの窪塚洋介さん(左)も池添を祝福【スポーツナビ】

 気楽に乗ってほしかったから、と音無調教師はオーダーを出すことはなく、レースでの全権を託された池添。では、どのようなプランでもってマイルCSに臨んだのだろうか?


「福永先輩からは、ゲートがまだ不安定なところと、直線でソラを使う(気を抜く)とアドバイスをもらっていたので、そこを頭に入れながら乗りました」


 水曜の最終追い切りで初コンタクトを済ませ、陣営の手応え同様に出来の良さを「肌で感じることができた」。それだけにプレッシャーも相当なものだったと思うが、まず最初の関門だったゲートを好発でクリアすると、馬なりのまま道中は好位4番手グループを確保する。


「ポジションをしっかり取りつつ、馬のリズムを大事にしていこうと思っていました。最初はハミを噛みかけたんですが、他の馬の後ろに入れたらしっかりと我慢してくれた。レース前は他馬を気にするよりも、京都千六コースということに重点を置いて乗ろうと思っていたんですが、ちょうど斜め前にダノンプレミアムもいましたからね。それを見つつレースを進めていきました」

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