豪州最大GIで偉業なるかメールドグラース
勝てば140年の歴史で12頭目のダブル制覇
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距離延長と2番目に重いハンデ56kgが勝負の分かれ目

オセアニア域外から初のカップ・ダブルを目指すメールドグラース(手前・赤帽)(写真は前走コーフィールドCのもの)
オセアニア域外から初のカップ・ダブルを目指すメールドグラース(手前・赤帽)(写真は前走コーフィールドCのもの)【Photo by Getty Images】

 現地5日(日本同日13:00発走予定)に迫った豪州のメルボルンカップ(3200m芝・左)は、日豪の競馬史を照らす記念すべき1日となるかもしれない。日本調教馬として2006年デルタブルース以来2頭目の優勝を目指すメールドグラースは10月19日にコーフィールドカップを制しており、ここも勝てばオセアニア域外から初の“カップ・ダブル”を達成する。また、コンビを組むD.レーン騎手は、3月のゴールデンスリッパーステークス、10月26日のコックスプレートと合わせ、豪州4大レースの同一年制覇を史上初めて成し遂げることになる。それだけに両雄の眼前にそびえる壁は高く険しいが、競馬の枠を超える注目のチャンレンジだ。


 ともにハンデ戦のコーフィールドCとメルボルンCを同一年に制すことはカップ・ダブルと呼ばれ、これまで140回以上の歴史の中で11頭しか達成していない。直近でも2001年のニュージーランド調教馬エセリアルを最後に途絶えている難業だ。それ以降のコーフィールドC優勝馬でメルボルンCにも出走したのは12頭。しかし、最高着順は2004年エルヴストロームの4着で、同馬を含め10着以内でさえ5頭しかいない事実からも、メールドグラースの挑戦が一筋縄では行かないことがわかる。


 そのメールドグラースはコーフィールドCで出走18頭の3番目(タイ)に重いハンデを負担し、他馬と一線を画す完勝ともいうべき内容を残した。快勝劇を受けて今回のハンデは56kgに増量されたが、これは今回の出走馬で2番目に重く、現地入り後に故障で除外されたマルメロ(昨年のメルボルンC2着馬)に予定されていたのと同じハンデだ。前走の2400mまでしか距離経験のないメールドグラースにとって、さらに800m延びる舞台で昨年2着馬相当という高い評価が、そのまま実力の証明となるか、あるいは重荷となるのか。これが勝負の分かれ目となる。

ライバルの一番手は連覇を狙うクロスカウンター

 コーフィールドCよりさらに6頭多い最大24頭立てもあってライバルは絞りづらいが、まずは連覇を狙うクロスカウンターに敬意を払うべきだろう。メールドグラースより1.5kg重く、前年比では6.5kgも増えた57.5kgのトップハンデを、3歳から4歳への成長分で克服できるかが焦点。前3走は英愛の長距離G1でひと息のレースを続けているものの、その前の3戦はメルボルンCを含め平坦なコースで勝ち負けに絡んでいる。大外から豪快に追い込みを決めたフレミントン競馬場に戻って目覚める可能性はあるだろう。


 また、メールドグラースとの関係性ではコーフィールドCで手合わせした面々の見直しが必要か。着差以上の完勝を収めたメールドグラースはハンデ増量。その上に頭数も増える。1馬身差2着のヴァウアンドディクレアをはじめ、ミラージュダンサー、コンスタンティノープル、フィンシュ、ムスタジアーと2馬身圏内でゴールした各馬には展開次第で逆転のチャンスもあるだろう。ただし、これはメールドグラースにも当てはまることだが、2008年以降のコーフィールドC出走馬は計81頭がメルボルンCに挑み、2017年ヨハネスフェルメールの2着が最高。3着馬も3頭いるだけと苦戦傾向にある。

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