ファジーカスは番狂わせを信じている「W杯で何か起こるか、見てみよう」

大柴壮平
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 FIBAワールドカップ(W杯)、アジア地区予選。4連敗で崖っぷちの日本代表を救ったのは、2018年4月に日本国籍を取得したニック・ファジーカスだった。2018年6月29日のオーストラリア戦で代表デビューすると、早速チーム最多の25点得点を記録。この試合、格上オーストラリア相手に大番狂わせを演じた日本代表は、そこから怒涛の8連勝。実に21年ぶりとなる自力でのW杯出場を果たした。

 スポーツナビは代表合宿の合間を縫って、救世主ニック・ファジーカスとの単独インタビューを実施。後編では日本代表の現状、そしてW杯にかける意気込みについて語ってもらった。

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NBAのトレンドと、日本代表の戦い方

ファジーカスはW杯でも日本を救う 【赤坂直人/スポーツナビ】

――ウィリアム・ジョーンズカップはご覧になりましたか?

 試合は観られなかったけれど、スタッツはチェックしたよ。テーブス海と(渡辺)飛勇が日本代表としてプレーしていたことにはわくわくした。海はNCAAで活躍しているし、飛勇とも僕はこれまで一緒にプレーするチャンスがなかったからね。

 あとは安藤誓哉かな。彼はウィリアム・ジョーンズカップでもいいプレーをしたし、帰国後の合宿でもすごくいい。いろいろな選手が代表でプレーできる機会があったのはいいことだと思う。これまではBリーグでは活躍しているのに代表には無縁の選手も多かったからね。誓哉はついにこの舞台に立ったし、あの調子なら本番まで残るチャンスは十分にあると思うよ。

――周人の方の安藤選手も良かったですよね。

 その通り。彼とはBリーグで対戦してきたから、何をできるプレーヤーかは知っていたけれど、彼にも次のステップに進む可能性は十分にあると思うし、そうすればまた一皮剝けるだろうね。

――ウィリアム・ジョーンズカップでは日本代表がかなり積極的にスリーポイントを打っていたのが印象的でした。NBAでもスリーポイントがトレンドになっていますが、日本のフル代表でも今後スリーは増えていくと思いますか?
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著者プロフィール

バスケ雑誌『ダブドリ』発行人。NBA Rakutenにて「大柴壮平コラム」を連載していたほか、『ダブドリ』にて仙台89ERSを追うコラム「Grind」、富永啓生選手のアメリカ挑戦を綴る「姿勢」を執筆している。ポッドキャスター(Trash Talking Theory、Mark Tonight NTR)、YouTuber(Basketball Diner)、フォトグラファーとしても活動中。

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